災害【平成29年9月台風第18号】
発生期間 平成29年9月16日-平成29年9月17日 ) |災害番号:012040|固有コード:01204000
- 災害の種別
- 台風 大雨 強風 洪水
- 市町村
- 佐伯市 大分市 津久見市 臼杵市 豊後大野市
概要
【気象の状況】 9月9日にマリアナ諸島近海で発生した台風第18号は、フィリピンの東を西北西へ進み、13日に宮古島の東海上 を通過して東シナ海へ進んだ。15日には進路を東よりに変えて次第に九州に接近し、17日11時半頃に鹿児島県薩 摩半島を通過し、12時頃に鹿児島県垂水市付近に上陸した。その後は宮崎県を通過して日向灘に抜け、17日16時 半頃に高知県西部に再上陸した。台風の接近に伴い、九州・山口県は17日を中心に大荒れの天気となり、特に九 州の太平洋側の地域を中心に温かく湿った空気が長時間流れ込み大気の状態が非常に不安定となった。
【暴風の状況】 大分県は、17日昼前から風速25m/s以上の暴風域に入った。最大風速は国東市武蔵で北の風20.1m/s(17日14 時45分)、佐伯市蒲江で南南東の風18.6m/s(17日14時24分)を観測した。最大瞬間風速は佐伯市蒲江で北の風 32.7m/s(17日15時51分)、宇佐市院内で北の風27.7m/s(17日14時45分)、由布市湯布院で北北東の風24.0m/s (17日14時17分)を観測し、いずれも9月の極値を更新した。大分県が暴風域を抜けたのは、17日夜のはじめ頃で あった。
【大雨の状況】 17日は、大分県では断続的に激しい雨となり、佐伯市佐伯では09時06分までの1時間に84.5ミリ、佐伯市宇目で は14時17分までの1時間に89.5ミリの猛烈な雨を観測し、最大1時間降水量の通年の極値を更新した。また、17日 の降水量は大分市佐賀関で334.0ミリとなり、日降水量の通年の極値を更新した。 この大雨により佐伯市や津久見市に記録的短時間大雨情報を計4回発表した。16日から17日にかけての総降 水量は、臼杵市臼杵で443.5ミリ、佐伯市佐伯で437.5ミリ、佐伯市宇目で404.0ミリとなった。
【出典:災害時気象資料 ―平成29年台風第18号による9月16日から17日にかけての大分県の気象状況について―(大分地方気象台)】
9月9日にマリアナ諸島近海で発生した台風第18号は、フィリピンの東を西北西へ進み、13日に宮古島の東海上を通過して東シナ海へ進んだ。15日には進路を東よりに変えて次第に九州に接近し、17日11時半頃に鹿児島県薩摩半島を通過し、12時頃に鹿児島県垂水市付近に上陸した。その後は宮崎県を通過して日向灘に抜け、17日16時半頃に高知県西部に再上陸した。台風の接近に伴い、九州・山口県は17日を中心に大荒れの天気となり、特に九州の太平洋側の地域を中心に暖かく湿った空気が長時間流れ込み大気の状態が非常に不安定となった。
人的被害 死者1名 軽傷5名
・21日:豊後大野市内71歳男性を大野川左岸で発見、その後死亡を確認。
<大分市>
・84歳女性1名土砂崩落により浴室内で埋没、両足打撲
・69歳女性1名突風により転倒し軽傷
・74歳女性1名突風により転倒し軽傷
<臼杵市>
・92歳男性1名転倒により打撲
・60歳男性1名土砂崩れに巻き込まれ自力脱出、擦過傷
【出典:大分地方気象台提供資料】
災害データ
- 最低気圧
- 986.3hPa
- 最低気圧観測地
- 大分
- 最低気圧観測日時
- 2017/9/17 14:28
- 最大風速の風向
- 北
- 最大風速
- 20.1メートル
- 最大風速の観測地
- 武蔵
- 最大風速の観測日時
- 2017/9/17 14:45
- 累積最大降水量
- 443.5ミリ
- 累積最大降水量観測地
- 臼杵
- 日最大降水量
- 379ミリ
- 日最大降水量観測地
- 臼杵
- 最大日降水量の観測年月日
- 2017/9/17
- 最大1時間降水量
- -
- 最大1時間降水量の観測地
- 宇目
- 最大1時間降水量の観測年月日時間
- 2017/9/18 14:17
- 死者・行方不明者数
- 1人
- 負傷者数
- 8人
- 住家全壊/全焼数
- 3戸(棟)
- 住家半壊/半焼数
- 586戸(棟)
- 住家一部損壊数
- 42戸(棟)
- 床上浸水数
- 866戸(棟)
- 床下浸水数
- 1787戸(棟)
- 道路被害 ※事前通行規制は除く
- 363か所
- 橋梁被害
- 14か所
- 山・崖崩れ
- 20か所
- 被害総額
- 36,171,974 千円
主な被害
マップを見る取水施設の被害のため38世帯・77人が断水した。(9月20日13:30に復旧した)
トイレ棟が一部破損した。
事務所棟が床上浸水、宿泊棟1棟が床下浸水した。また遊歩道の斜面が流出した。
NTT西日本の276回線が不通になった(9月19日2:30に復旧した)
水道管が流出したため6世帯・24人が断水した(9月18日14:00に復旧)
2か所で斜面が崩れ、1か所で石積が崩れた。
1か所で園路の斜面が崩壊、また園路の照明が1基倒壊した。
散策道や吊り橋が損壊、河川の法面が崩落するなどの被害が出た。
大水車が一部破損した。
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
地下2階、地下1階が浸水したため、一時エレベーター4機が停止した。
県営住宅の1棟6戸が床上浸水した。
斜面が崩れ、エレベーター室が浸水した。
住宅の床上浸水が3棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が11棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が2棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が5棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が2棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が6棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が15棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が7棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が2棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が43棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が45棟発生した。また漏水箇所確認中のため242世帯・587人が断水した(9月21日13:30に復旧)。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)/平成29年台風第18号に関する災害情報について(第35報)】
住宅の床上浸水が14棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が14棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が3棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が2棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が12棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が2棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が14棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が2棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が7棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が5棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が4棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が59棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が2棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が3棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が8棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が4棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が4棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が2棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が5棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
住宅の床上浸水が9棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
伊崎川より土砂が流出し、住宅2戸に土砂が流入した。
楠屋川より土砂が流出し、住宅2戸に土砂が流入した。
地区の4世帯4人が孤立した。21日11:45に林道が通行できるようになったため解消した。
住宅の床上浸水が1棟発生した。
【出典:平成29年 9 月17日台風18号に関する災害情報(佐伯市)】
地区の6世帯10人が孤立した。徒歩での通行は可能だった。
地区の40世帯83人が孤立した。徒歩での通行は可能だった。
地区の一部、35世帯65人が孤立した。
【出典:津久見市復旧・復興計画】
民家の裏山が崩壊し、住宅1棟が全壊した。
井無田川より土砂が流出し、県道津久見佐伯線まで達し、床上・床下浸水家屋が数十戸出た。
土砂崩れが発生し、80代の女性が浴室の中で膝下まで埋まり、両足を打撲した。
60歳の男性が土砂崩れに巻き込まれ自力で脱出したが、すり傷を負った。
地区の24世帯43人が孤立した。徒歩での通行は可能だった。
地区の8世帯13人が孤立した。徒歩での通行は可能だった。
すぐ隣を流れる海添川が増水して塀や石垣が流され、保育園の敷地に川の水が流れ込んだ。保育園の建物などに、被害はなかった。
線路脇の山の上の部分から大規模に崩壊した土砂が線路を覆い、列車が通れなくなった。JR日豊線の臼杵駅〜佐伯駅間は復旧工事のため、3ヶ月に渡り運転を見合わせた。
70代の男性が「田んぼに設置している電気柵を直しに行く」と家族に言い残して出かけたあと行方が分からなくなった。警察は、田んぽからそばの川に落ちて流されたとみて、下流域に範囲を広げて捜索を行っていたところ、大分市端登を流れる大野川の河原でうつぶせの状態で倒れた遺体を見つけた。死因は窒息死で、何らかの原因で川に落ちた際、胸を強く打ったとみられている。
「山間部の県道が土砂崩れで寸断されたため、集落が孤立している」という情報が市民から寄せられ、市の職員が確認に向かったところ、車の通行ができない状態になっていた。
床上浸水が1棟発生した。
住宅1棟が全壊、308棟が半壊、床上浸水575棟、床下浸水646棟などの被害が発生した。また、津久見川は市の中心部で堤防が20メートルほどにわたって崩れた。
道路の土砂崩れにより、地区の35世帯56人が孤立した(徒歩での行き来は可能)。20日になり大元、西泊、間元の3港で、流木が除去され海上交通が確保され孤立は解消された。
岸壁のあたりに土砂や流木などが大量に流れ込んだ。地元の漁業者によると、こうした状態で船をだすとスクリューが傷つくおそれがあるとのこと。