被害【平成24年7月大雨】日田市上手町 夕田橋
|災害番号:099210|固有コード:09921006
- 市町村
- 日田市
概要(被害)
【平成24年7月大雨】流木が橋に多量に引っかかり右岸、左岸ともに越水。下流の上手町、丸山町、吹上町に広く浸水被害が出た。この水害を受け平成28年に橋は下流側に新しく掛け替えられた。旧橋は3本の橋脚があったが新橋は橋脚が1本になり平成29年の九州北部豪雨の際ではこの付近の浸水は大幅に改善された。
【出典:山本晴彦、山崎俊成、山本実則、小林 北斗「2012年7月に大分県北部で発生した豪雨と洪水災害の特徴」『自然災害科学』32-3,日本災害自然学会,2013,pp.233-248】
災害概要
7月3日は、梅雨前線が九州北部地方に停滞し、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、特に明け方から昼前を中心に大気の状態が非常に不安定となった。4日は、梅雨前線が九州北部地方に停滞し、昼前を中心に大気の状態が不安定となった。
大分県では、7月3日は、明け方から午前中にかけて雷を伴った激しい雨が断続的に降り、西部や北部を中心に記録的な大雨となった。耶馬溪(中津市)では、3日6時45分までの1時間に91.0ミリの猛烈な雨を観測し、観測史上1位の記録(統計開始1976年)となった。また、院内(宇佐市)でも、3日7時44分までの1時間に57.5ミリの非常に激しい雨を観測し、7月における1位の記録(統計開始1976年)となった。さらに、3日8時00分には、日田市日田付近で1時間約110ミリの猛烈な雨が解析された。7月4日の午前中にも日田市を中心に1時間に30ミリを超える激しい雨が降った。
○人的被害
・行方不明者1人:中津市耶馬溪町で農協職員が作業所ごと川に流され、不明。現在捜索中。重傷者1人:宇佐市安心院町で90歳男性が土砂崩れに巻き込まれ肋骨骨折。病院へ搬送し容態は安定、入院中。軽傷者1人:日田市殿町で67歳男性が処理していた倒木により、膝を負傷し、入院したが退院。
○住家被害
・住家全壊2棟:日田市2、住家半壊18棟:中津市6、日田市10、玖珠町2、住家一部損壊55棟:日田市52、杵築市1、玖珠町2、床上浸水679棟:中津市132、日田市544、玖珠町3、床下浸水635棟:別府市1、中津市184、日田市411、杵築市2、宇佐市22、九重町1、玖珠町14
【出典:気象災害報告201209/災害時気象資料 ー平成24年7月3日から4日にかけての大分県の大雨についてー(大分地方気象台)】
災害データ
- 最低気圧
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- 最低気圧観測地
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- 最低気圧観測日時
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- 最大風速の風向
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- 最大風速
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- 最大風速の観測地
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- 最大風速の観測日時
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- 累積最大降水量
- 334.5ミリ
- 累積最大降水量観測地
- 耶馬溪
- 日最大降水量
- 250.5ミリ
- 日最大降水量観測地
- 耶馬溪
- 最大日降水量の観測年月日
- 2012/7/3
- 最大1時間降水量
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- 最大1時間降水量の観測地
- 耶馬溪
- 最大1時間降水量の観測年月日時間
- 2012/7/3 5:45
- 死者・行方不明者数
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- 負傷者数
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- 住家全壊/全焼数
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- 住家半壊/半焼数
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- 住家一部損壊数
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- 床上浸水数
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- 床下浸水数
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- 道路被害 ※事前通行規制は除く
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- 橋梁被害
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- 山・崖崩れ
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- 被害総額
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主な被害
マップを見る【平成24年7月大雨】プールに泥などがたまるなど被害が出た。7月27日からボランティアによる復旧作業が行われた。
【出典:大分県土木部『平成24年災 豪雨災害誌 ~平成24年梅雨前線豪雨を振り返って~』,2014】
【平成24年7月大雨】戸原地区の国道212号線は3か所でで路肩が崩落し、一時全面通行止めになった。
【出典:大分県土木部『平成24年災 豪雨災害誌 ~平成24年梅雨前線豪雨を振り返って~』,2014】
【平成24年7月大雨】橋脚などが流失。架替工事が行われ平成31年4月25日に工事が完了した。
【出典:大分県土木部『平成24年災 豪雨災害誌 ~平成24年梅雨前線豪雨を振り返って~』,2014】
【平成24年7月大雨】山国川の増水により冠水。被害を受けたが、平成27年度から架替工事が行われた。
【出典:大分県土木部『平成24年災 豪雨災害誌 ~平成24年梅雨前線豪雨を振り返って~』,2014】
【平成24年7月大雨】住宅12棟の床上浸水が発生した。
【出典:伊藤弘行、山本晶、久保田啓二朗、大浪裕之「平成24年7月九州北部豪雨災害に関する調査」『国土技術政策総合研究所資料』第758号,2013,pp.1-73】
【平成24年7月大雨】有田川沿いの家屋が倒壊した。
【出典:大分県土木部『平成24年災 豪雨災害誌 ~平成24年梅雨前線豪雨を振り返って~』,2014】
【平成24年7月大雨】民家の裏山が崩れ、住宅に土砂が流れ込んだ。家には夫婦が住んでいたが無事だった。
【出典:大分県土木部『平成24年災 豪雨災害誌 ~平成24年梅雨前線豪雨を振り返って~』,2014】
【平成24年7月大雨】橋脚3脚と橋げたなどの一部が流失した。復旧工事が行われ2014年5月29日に開通した。
【出典:大分県土木部『平成24年災 豪雨災害誌 ~平成24年梅雨前線豪雨を振り返って~』,2014】
【平成24年7月大雨】住宅1棟の床上浸水が発生した。
【出典:伊藤弘行、山本晶、久保田啓二朗、大浪裕之「平成24年7月九州北部豪雨災害に関する調査」『国土技術政策総合研究所資料』第758号,2013,pp.1-73】
【平成24年7月大雨】住宅6棟の床上浸水が発生した。
【出典:伊藤弘行、山本晶、久保田啓二朗、大浪裕之「平成24年7月九州北部豪雨災害に関する調査」『国土技術政策総合研究所資料』第758号,2013,pp.1-73】
【平成24年7月大雨】住宅9棟の床上浸水が発生した。
【出典:伊藤弘行、山本晶、久保田啓二朗、大浪裕之「平成24年7月九州北部豪雨災害に関する調査」『国土技術政策総合研究所資料』第758号,2013,pp.1-73】
【平成24年7月大雨】城井橋から馬渓橋にかけて山国川の左岸から越水、住宅46戸に床上浸水、24戸が床下浸水の被害を受けた。
【出典:伊藤弘行、山本晶、久保田啓二朗、大浪裕之「平成24年7月九州北部豪雨災害に関する調査」『国土技術政策総合研究所資料』第758号,2013,pp.1-73】
【平成24年7月大雨】荒瀬堰の管理橋、耶馬溪橋に流木などが引っかかり川の水があふれ、地区を縦断する道路に沿い水が流れ込んで住宅11棟の床上浸水、19棟の床下浸水が発生した。道路より山側のほうが地盤が低く浸水被害が大きかった。
【出典:伊藤弘行、山本晶、久保田啓二朗、大浪裕之「平成24年7月九州北部豪雨災害に関する調査」『国土技術政策総合研究所資料』第758号,2013,pp.1-73】
【平成24年7月大雨】地区の下流部にある堤防未整備区間と上流部の跡田川にかかる耶馬橋の仮橋付近から水があふれ、住宅の床上浸水36戸、床下浸水7戸の被害が発生した。
【出典:伊藤弘行、山本晶、久保田啓二朗、大浪裕之「平成24年7月九州北部豪雨災害に関する調査」『国土技術政策総合研究所資料』第758号,2013,pp.1-73】
【平成24年7月大雨】住宅6棟の床上浸水が発生した。
【出典:伊藤弘行、山本晶、久保田啓二朗、大浪裕之「平成24年7月九州北部豪雨災害に関する調査」『国土技術政策総合研究所資料』第758号,2013,pp.1-73】
【平成24年7月大雨】住宅4棟の床上浸水が発生した。
【出典:伊藤弘行、山本晶、久保田啓二朗、大浪裕之「平成24年7月九州北部豪雨災害に関する調査」『国土技術政策総合研究所資料』第758号,2013,pp.1-73】
【平成24年7月大雨】花月川の左岸・右岸ともに越水。100メートルほど低地を流れ筑後川の河道に戻ったと考えられる。
【出典:伊藤弘行、山本晶、久保田啓二朗、大浪裕之「平成24年7月九州北部豪雨災害に関する調査」『国土技術政策総合研究所資料』第758号,2013,pp.1-73】
【平成24年7月大雨】吹上川の水があふれ集落に流れ浸水被害が出た。この場所はJR久大線の盛土、光岡橋の道路盛土、花月川の堤防に囲まれており水が溜まりやすい地形だったと見られている。
【出典:伊藤弘行、山本晶、久保田啓二朗、大浪裕之「平成24年7月九州北部豪雨災害に関する調査」『国土技術政策総合研究所資料』第758号,2013,pp.1-73】
【平成24年7月大雨】花月川の左岸で越水し、川の水が付近の農地に流れ込んだ。流れは国道212号線まで達し、さらに岡本川の沿いの集落にまで及んだ。
【出典:伊藤弘行、山本晶、久保田啓二朗、大浪裕之「平成24年7月九州北部豪雨災害に関する調査」『国土技術政策総合研究所資料』第758号,2013,pp.1-73】
【平成24年7月大雨】住宅1棟の床上浸水が発生した。
【出典:伊藤弘行、山本晶、久保田啓二朗、大浪裕之「平成24年7月九州北部豪雨災害に関する調査」『国土技術政策総合研究所資料』第758号,2013,pp.1-73】
【平成24年7月大雨】花月川の越水により120センチほど浸水したと考えられる。校舎の1階部分は泥水とがれきに覆われたが復旧作業ののち、7月9日に学校を再開した。
【出典:日田市立北部中学校(最終閲覧日2020年2月23日)http://tyu.oita-ed.jp/hita/hokubu/information/post-2.html】
【平成24年7月大雨】花月川の越水により140センチほど浸水したと考えられる。
【出典:山本晴彦、山崎俊成、山本実則、小林 北斗「2012年7月に大分県北部で発生した豪雨と洪水災害の特徴」『自然災害科学』32-3,日本災害自然学会,2013,pp.233-248】
【平成24年7月大雨】山国川の洪水により店舗内部がおよそ2メートル浸水。また駐車場の舗装面が破損した。また14日の洪水でも被害を受け復旧を断念。建物は取り壊されて更地になった。
【出典:山本晴彦、山崎俊成、山本実則、小林 北斗「2012年7月に大分県北部で発生した豪雨と洪水災害の特徴」『自然災害科学』32-3,日本災害自然学会,2013,pp.233-248】
【平成24年7月大雨】橋全体が流失、付近の住宅では軒下の270センチまで浸水した。
【出典:山本晴彦、山崎俊成、山本実則、小林 北斗「2012年7月に大分県北部で発生した豪雨と洪水災害の特徴」『自然災害科学』32-3,日本災害自然学会,2013,pp.233-248】
【平成24年7月大雨】90代の男性が崩れてきた土砂に巻き込まれ、胸の骨を折る大けがを負った。
【平成24年7月大雨】花月川の堤防が破堤し、下流の坂井町、天神町が浸水した。また河岸に近接していた住宅が倒壊、川沿いにある住吉団地公園も流された。
【出典:山本晴彦、山崎俊成、山本実則、小林 北斗「2012年7月に大分県北部で発生した豪雨と洪水災害の特徴」『自然災害科学』32-3,日本災害自然学会,2013,pp.233-248】
【平成24年7月大雨】花月川の堤防が破堤し、下流の坂井町が浸水した。またこの周辺は7月14日の豪雨でも浸水した。また決壊箇所の上流側は側溝に氾濫した川の水が流れ込み、浸水が発生したとのことである。
【出典:山本晴彦、山崎俊成、山本実則、小林 北斗「2012年7月に大分県北部で発生した豪雨と洪水災害の特徴」『自然災害科学』32-3,日本災害自然学会,2013,pp.233-248】
【平成24年7月大雨】あふれた川の水で農協の鶏肉加工場が流され、70代の男性の行方がわからなくなった。
【平成24年7月大雨】60代の男性が大雨で倒れた木の処理作業中に、脚立から転落して足に軽いけがをした。