被害【昭和45年7月竜巻】玖珠郡九重町湯坪 湯坪小学校
|災害番号:007810|固有コード:00781005
- 市町村
- 九重町
概要(被害)
木造瓦ぶき、平家建ての小学校校舎が1棟全壊。そのほかの校舎や講堂なども半壊。窓ガラスは枠ごと飛び散り、校門横のコンクリートブロック塀(高さ1メートル、長さ30メートル)が倒れた。直径20センチの運動場の桜も根こそぎ倒れた。瓦は70〜80メートル先の田んぼに吹き飛んだ。
災害概要
玖珠郡九重町湯坪では27日16時ごろ、晴れていた空が南西方面から曇り初め、にわかに暗くなり、突然ひょうを交えた激しい雷雨が襲ってきた。(ひょうの大きさは親指の頭大から小指の頭大)その直後南方からゴーという物凄い音をたてて、高さ100メートルに及ぶ「たつまき」が襲来し、家屋や樹木を倒し、力ワラを吹きあげながら通りすぎた。南から北へ30〜50メートルの幅で2〜3キロメートルの距離を襲い、その時間は5〜10分であった。(大分合同新聞による)
(1) 湯坪小学校校舎(木造、平屋建、力ワラぶき)1むね全壊。その他の校舎や講堂なども半壊 窓ガラスは枠ごと飛び散り、校門横のコンクリートブロックべい(高高さ1メートル、長さ30メートル)が倒れた。運動場の桜(直径20センチ)も根こそぎ倒れた。瓦は70〜80センチ先のたんぼに吹き飛んだ。(7月28日付 読売新聞)
(2) 公民館(同小学校横)は土台が浮上った。(前同)
(3) 小学校近くの石油店では、店の前のドラム缶(空)が2本、宙に舞上った。(前同)
(4) 湯坪下(小学校の南約1キロ)では、住宅(木造、2階建、140平方メートル、4年前新築)の屋根が200メートル先に飛び、住宅兼納屋兼車庫(木造2階建、165平方メートル、古い)が全壊、ヒノキ2本(直径約1m、高さ25mが倒れた。(7月28日付 大分合同新聞)
(5) 湯坪部落の北側約300メートルの大山神社の力グラ殿(木造トタンぶき、15平方メートルぐらい、古い)が倒壊。(7月28日付 読売新聞)
(6) 部落北のキャベツ畑、根こそぎ抜かれた。(前同)
(7) 電灯線切断のため、全戸(150世帯)が22時ごろまで停電。
【出典:大分県災異誌 第3編(1975)】
災害データ
- 最低気圧
- 1010.5hPa
- 最低気圧観測地
- -
- 最低気圧観測日時
- 1970/7/27 18:00
- 最大風速の風向
- 西北西
- 最大風速
- 5.2メートル
- 最大風速の観測地
- 大分
- 最大風速の観測日時
- 1970/7/27 15:00
- 累積最大降水量
- -
- 累積最大降水量観測地
- -
- 日最大降水量
- -
- 日最大降水量観測地
- -
- 最大日降水量の観測年月日
- -
- 最大1時間降水量
- -
- 最大1時間降水量の観測地
- -
- 最大1時間降水量の観測年月日時間
- -
- 死者・行方不明者数
- -
- 負傷者数
- -
- 住家全壊/全焼数
- 戸(棟)
- 住家半壊/半焼数
- 4戸(棟)
- 住家一部損壊数
- 22戸(棟)
- 床上浸水数
- -
- 床下浸水数
- -
- 道路被害 ※事前通行規制は除く
- -
- 橋梁被害
- -
- 山・崖崩れ
- -
- 被害総額
- 8,387 千円
主な被害
マップを見る集落北側300メートルの、木造トタンぶきの神社の神楽殿が倒壊した。
晴れていた空が南西方向から曇りはじめ、にわかに暗くなり、突然、ひょうをまじえた雷雨が降ってきた。その直後、高さ100メートルにおよぶ竜巻が襲来、南から北へ30〜50メートルの幅で2〜3キロメートルの距離を移動、家屋や樹木を倒し、瓦を吹き上げながら通り過ぎた。また集落北側のキャベツ畑は風で根こそぎ引き抜かれ、電灯線が切断されたため150世帯の全戸が22時まで停電した。
店の前にあった空のドラム缶2本が宙に舞った。
木造2階建ての住宅(140平方メートル、4年前に新築)の屋根が200メートル先に飛び、木造2階建ての住宅兼納屋兼車庫(165平方メートル)が全壊、ひのき2本が倒れた。
土台が浮き上がった。