大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
復興デザイン教育研究センター(CERD)

被害【昭和45年7月竜巻】玖珠郡九重町湯坪 大山神社

|災害番号:007810|固有コード:00781004

災害の詳細を見る →

市町村
九重町

概要(被害)

集落北側300メートルの、木造トタンぶきの神社の神楽殿が倒壊した。

災害概要

玖珠郡九重町湯坪では27日16時ごろ、晴れていた空が南西方面から曇り初め、にわかに暗くなり、突然ひょうを交えた激しい雷雨が襲ってきた。(ひょうの大きさは親指の頭大から小指の頭大)その直後南方からゴーという物凄い音をたてて、高さ100メートルに及ぶ「たつまき」が襲来し、家屋や樹木を倒し、力ワラを吹きあげながら通りすぎた。南から北へ30〜50メートルの幅で2〜3キロメートルの距離を襲い、その時間は5〜10分であった。(大分合同新聞による)

(1) 湯坪小学校校舎(木造、平屋建、力ワラぶき)1むね全壊。その他の校舎や講堂なども半壊 窓ガラスは枠ごと飛び散り、校門横のコンクリートブロックべい(高高さ1メートル、長さ30メートル)が倒れた。運動場の桜(直径20センチ)も根こそぎ倒れた。瓦は70〜80センチ先のたんぼに吹き飛んだ。(7月28日付 読売新聞)
(2) 公民館(同小学校横)は土台が浮上った。(前同)
(3) 小学校近くの石油店では、店の前のドラム缶(空)が2本、宙に舞上った。(前同)
(4) 湯坪下(小学校の南約1キロ)では、住宅(木造、2階建、140平方メートル、4年前新築)の屋根が200メートル先に飛び、住宅兼納屋兼車庫(木造2階建、165平方メートル、古い)が全壊、ヒノキ2本(直径約1m、高さ25mが倒れた。(7月28日付 大分合同新聞)
(5) 湯坪部落の北側約300メートルの大山神社の力グラ殿(木造トタンぶき、15平方メートルぐらい、古い)が倒壊。(7月28日付 読売新聞)
(6) 部落北のキャベツ畑、根こそぎ抜かれた。(前同)
(7) 電灯線切断のため、全戸(150世帯)が22時ごろまで停電。

【出典:大分県災異誌 第3編(1975)】

災害データ

最低気圧
1010.5hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
1970/7/27 18:00
最大風速の風向
西北西
最大風速
5.2メートル
最大風速の観測地
大分
最大風速の観測日時
1970/7/27 15:00
累積最大降水量
-
累積最大降水量観測地
-
日最大降水量
-
日最大降水量観測地
-
最大日降水量の観測年月日
-
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
-
最大1時間降水量の観測年月日時間
-
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
4戸(棟)
住家一部損壊数
22戸(棟)
床上浸水数
-
床下浸水数
-
道路被害 ※事前通行規制は除く
-
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
8,387 千円

主な被害

マップを見る

木造瓦ぶき、平家建ての小学校校舎が1棟全壊。そのほかの校舎や講堂なども半壊。窓ガラスは枠ごと飛び散り、校門横のコンクリートブロック塀(高さ1メートル、長さ30メートル)が倒れた。直径20センチの運動場の桜も根こそぎ倒れた。瓦は70〜80メートル先の田んぼに吹き飛んだ。

晴れていた空が南西方向から曇りはじめ、にわかに暗くなり、突然、ひょうをまじえた雷雨が降ってきた。その直後、高さ100メートルにおよぶ竜巻が襲来、南から北へ30〜50メートルの幅で2〜3キロメートルの距離を移動、家屋や樹木を倒し、瓦を吹き上げながら通り過ぎた。また集落北側のキャベツ畑は風で根こそぎ引き抜かれ、電灯線が切断されたため150世帯の全戸が22時まで停電した。

店の前にあった空のドラム缶2本が宙に舞った。

木造2階建ての住宅(140平方メートル、4年前に新築)の屋根が200メートル先に飛び、木造2階建ての住宅兼納屋兼車庫(165平方メートル)が全壊、ひのき2本が倒れた。

土台が浮き上がった。

災害一覧に戻る