被害【平成27年8月台風第15号】大分市松原町
|災害番号:099560|固有コード:09956008
- 市町村
- 大分市
概要(被害)
【平成27年8月台風第15号】70代の女性が風にあおられ転倒し、頭を打ち病院に搬送された。
災害概要
平成27年8月24日から25日にかけて、台風第15号が東シナ海南部から北東に進み、25日6時過ぎに熊本県荒尾市付近に上陸した。その後、福岡県を通過し25日昼過ぎに日本海西部に抜けた。このため、23日から25日にかけて九州北部地方は猛烈な雨が降った。大分県では、局地的に1時間70ミリを超える非常に激しい雨が降り、8月24日0時から25日24時までの総雨量は、日田市椿ヶ鼻で251.5ミリ、由布市湯布院で190.0ミリ、佐伯市宇目で177.0ミリを観測するなど各地で大雨となった。また、大分県では最大瞬間風速が佐伯市蒲江で南の風36.0メートル、国東市武蔵で南東の風31.9メートルを観測するなど、非常に強い風となったところがあった。
豊後大野市では市営住宅のトタン屋根が強風ではがれ、国東市では市営国東体育館の窓ガラスが割れていた。学校施設も窓ガラスが割れるなど24校で被害が出た。道路は倒木が道路をふさぐ被害を中心に国道21カ所、県道67カ所、市町村道40カ所で全面通行止めや片側通行となった。16市町村で最大185人が近くの公民館などに避難し、午後5時半までに全員が帰宅した。空の便は、大分と伊丹、中部国際を結ぶアイベックスが25日、終日欠航した。日航、全日空、ソラシドエア、ジェットスターは午後からの順次運航を再開した。海の便は、国道九四フェリー、宿毛フェリー、宇和島運輸フェリー(臼杵-八幡浜)、フェリーさんふらわあが終日欠航。九四オレンジフェリー、スオーナダフェリー、宇和島運輸フェリー(別府-八幡浜)航路は25日夜の便から運航を再開した。宇和島運輸フェリー(両航路)は26日の始発便など計4便を欠航し、その後は通常運航となった(8/26付大分合同新聞朝刊による)。
【出典:気象災害報告201506】
災害データ
- 最低気圧
- 967.6hPa
- 最低気圧観測地
- 大分
- 最低気圧観測日時
- 2015/8/25 6:30
- 最大風速の風向
- 南南東
- 最大風速
- 25メートル
- 最大風速の観測地
- 蒲江
- 最大風速の観測日時
- 2015/8/25 6:18
- 累積最大降水量
- 251.5ミリ
- 累積最大降水量観測地
- 椿ヶ鼻
- 日最大降水量
- 245ミリ
- 日最大降水量観測地
- 椿ヶ鼻
- 最大日降水量の観測年月日
- 2015/8/25
- 最大1時間降水量
- -
- 最大1時間降水量の観測地
- 椿ヶ鼻
- 最大1時間降水量の観測年月日時間
- 2015/8/25 6:12
- 死者・行方不明者数
- -
- 負傷者数
- -
- 住家全壊/全焼数
- 戸(棟)
- 住家半壊/半焼数
- 戸(棟)
- 住家一部損壊数
- 6戸(棟)
- 床上浸水数
- -
- 床下浸水数
- -
- 道路被害 ※事前通行規制は除く
- 78か所
- 橋梁被害
- -
- 山・崖崩れ
- -
- 被害総額
- 1,237,470 千円
主な被害
マップを見る【平成27年8月台風第15号】80代の男性が風に飛ばされたものにつまづき、右足の親指の腱を切るけがをした。
【平成27年8月台風第15号】巨大なクレーンを載せた台船が座礁した。船はおよそ3キロ離れたふ頭に係留されていたが、強い風と高波の影響でロープが切れたため流された。
【平成27年8月台風第15号】強風のため、ナシが落下する被害があった。ある果樹園では、120アールの敷地におよそ1000本のナシの木が植えられていたが、実ったナシの実のおよそ2割が落下した。
【平成27年8月台風第15号】強風で境内にあるご神木が倒れた。木は根元の直径がおよそ2メートル、高さがおよそ20メートルあったが、根元の付近から折れる形で倒れていた。木は参道から道路に向かって倒れたため神社の建物には被害はなかった。
【平成27年8月台風第15号】60代の女性が風にあおられ転倒し、後頭部から出血。病院に搬送された。
【平成27年8月台風第15号】国道388号線で2トントラックが風にあおられて横転し、運転していた30代の男性が首などを打って、軽傷を負った。
【平成27年8月台風第15号】強風のため、魚市場で積み荷を降ろそうとした50代の男性が風にあおられて転倒し、頭を打って病院で手当てをうけた。また、強い風で造船会社の資材置き場の倉庫の鉄製の柱が根本から折れて、建物全体がひっつくり返るような形で壊れた。
【平成27年8月台風第15号】ごみを出そうとして自宅の外に出た60代の女性が風にあおられて転倒し、上唇を切る軽いけがをした。