大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【平成30年9月台風第24号】大分市海原 大分港

|災害番号:012100|固有コード:01210002

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市町村
大分市

概要(被害)

浮き桟橋が一部破損した。

災害概要

【気象の状況】 9月21日にマリアナ諸島近海で発生した台風第24号は、フィリピンの東を西北西へ進み、29日に宮古島の東海上を通過して東シナ 海へ進んだ。その後、進路を北東に変えて次第に九州に接近し、30日08時頃に屋久島付近を通過し日向灘を北上したあと20時頃に 和歌山県田辺市付近に上陸した。台風の接近に伴い、九州・山口県は30日を中心に大荒れの天気となり、特に九州の太平洋側の地 域を中心に温かく湿った空気が長時間流れ込み地形の影響も加わり大雨となった。

【大雨・暴風の状況】 9月29日は、九州南岸に停滞する秋雨前線に台風からの温かく湿った空気が流れ込み、前線の活動がやや活発となる。大分県で は弱い雨が1日を通して降り続いていたが、夜遅くからは台風の北上に伴い、やや強い雨が降り始める。 30日は、日向灘から南東風による発達した雨雲の流れ込みが顕著となる。昼前からは台風本体の雨雲もかかり始め、夕方まで強い 雨を観測した。このため大分地方気象台では最大10市町に土砂災害警戒情報を発表した。また、昼頃から県の南部・中部及び竹田 市が台風の暴風域に入り、強い風を観測した。昼過ぎには、犬飼(25.3m/s 北北東)、竹田(24.5m/s 北)、宇目(27.6m/s 北)では日 最大瞬間風速の通年の極値を更新し、佐伯(30.8m/s 北)でも9月の極値を更新した。

【出典:災害時気象資料 ―平成30年台風第24号による9月29日から30日にかけての大分県の気象状況について―(大分地方気象台)】

9月21日にマリアナ諸島近海で発生した台風第24号は、フィリピンの東を西北西へ進み、29日に宮古島の東海上を通過して東シナ海へ進んだ。
その後、進路を北東に変えて次第に九州に接近し、30日08時頃に屋久島付近を通過し日向灘を北上した後、20時頃に和歌山県田辺市付近に上陸した。台風の接近に伴い、九州・山口県は30日を中心に大荒れの天気となり、特に九州の太平洋側の地域を中心に暖かく湿った空気が長時間流れ込み、地形の影響も加わり大雨となった。

人的被害 軽症1 名
<佐伯市> 88 歳男性風にあおられ転倒

【出典:大分地方気象台提供資料】

災害データ

最低気圧
983.2hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
2018/9/30 14:34
最大風速の風向
北北東
最大風速
18.3メートル
最大風速の観測地
武蔵
最大風速の観測日時
2018/9/30 11:32
累積最大降水量
401.5ミリ
累積最大降水量観測地
宇目
日最大降水量
351.5ミリ
日最大降水量観測地
宇目
最大日降水量の観測年月日
2018/9/30
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
宇目 臼杵
最大1時間降水量の観測年月日時間
2018/9/30 10:14 8:54
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
1戸(棟)
住家半壊/半焼数
-
住家一部損壊数
56戸(棟)
床上浸水数
2戸(棟)
床下浸水数
46戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
26か所
橋梁被害
1か所
山・崖崩れ
-
被害総額
3,113,477 千円

主な被害

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護岸施設が、長さ6メートル、幅1メートル、深さ1メートルにわたり陥没した。

民家の石垣が高さ約2メートル、幅約5メートルにわたり崩落した。

ドアの立て付けを確認していた80代の男性が転倒し、頭や足に軽いけがをした。

JR豊肥線の線路下の土砂が、高さ約2メートル、幅約20メートル、奥行約8メートルにわたり流出。10月3日午後に復旧工事が完了し、運転を再開した。

犬丸川の護岸の岩や土砂が流れ出し、最も大きなところでは、直径2メートルほどの空洞が、長さ25メートルにわたり発生した。土砂の流出が続くと護岸が崩れる恐れがあるため、空洞を土砂で埋める応急的な復旧工事を行った。

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