大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【平成17年9月台風第14号】宇佐市赤尾

|災害番号:011270|固有コード:01127006

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市町村
宇佐市

概要(被害)

80代の女性が風にあおられたシャッターにあたり腕などに軽いけがをした。

災害概要

8月29日21時にマリアナ諸島で発生した台風第14号は、ゆっくり西へ進みながら次第に勢力を強めた。9月1日には中心付近の最大風速が50メートル、風速15メートル以上の強風域の半径は600キロと「大型で非常に強い」勢力となった。5日夜に屋久島の西海上を通過、6日には九州の西岸に沿って北上し、13時頃に熊本県天草下島付近を通過した後、14時過ぎに長崎県の諫早市付近に上陸した。上陸時の中心気圧は960ヘクトパスカル、最大風速は35メートル、風速15メートル以上の強風域の半径は東側750キロ、西側650キロで「大型で強い」勢力であった。上陸後は勢力を弱めながら佐賀県から福岡県を通過し、20時頃響灘へ抜けた。その後、速度を速めながら日本海を北東へ進んだ。このため、大分県では4日23時には南部、西部、中部の全域が、5日2時には大分県の全域が風速15メートル以上の強風域に入った。6日6時には南部と西部の一部が、10時には大分県の全域が風速25メートル以上の暴風域に入った。県内では5日昼過ぎから平均風速10メートルを超えるやや強い風が吹きはじめ、暴風域に入った6日昼前からは南東部沿岸を中心に20メートル前後の暴風が吹き、大分では10時24分に東南東の風37.5メートル、日田では22時39分に南西の風21.3メートルの最大瞬間風速を観測した。また、台風第14号は九州南海上から九州西岸を時速20キロ前後と自転車並みのゆっくりとした速度で北上したため、九州の太平洋側の山沿いに台風からの暖かく湿った空気が長時間流れ込んだ。台風の発達した雨雲がかかり始めた5日昼過ぎからは南部の山間部を中心に1時間に30ミリを超える激しい雨が降り始め、6日日中まで降り続いた。4日から7日の総降水量は、倉木で913ミリ、宇目で747ミリ、湯布院で726ミリをはじめ8観測所で500ミリ超す大雨となった。日降水量で、5日に1観測所、6日に7観測所が年間の極値を、6日に1観測所が9月の極値をそれぞれ更新した。高潮の状況では大分港の最大潮位偏差は83センチ(6日15時29分)、最高潮位はTP上172センチ(6日21時11分)だった。9月は1年間で最も潮位が高くなる時期であったが、台風が通過した6日は中潮であり、また最大偏差が観測されたのは干潮時頃(干潮15時40分)であった。

台風第14号の大雨により、6日12時10分に竹田市荻町南河内で住家裏山の土砂が流出し、女性2名が滝水川に流された。6日11時20分頃、湯布院町下湯平で土石流が発生し、近くを流れる花合野(かごの)川が氾濫。近くの民家に濁流が流れ込み、女性1名の行方が分からなくなった。その後、竹田市荻町南河内で滝水川に流された女性2名は遺体で発見された。湯布院町下湯平の花合野川に流された女性1名も遺体で発見された。佐伯市直川大字赤木で男性1名が6日の08時頃から13時頃までの間、家の見回り中に転倒し、その影響で7日に死亡した。その他、大雨と暴風により、重傷者4名、軽傷者7名の人的被害があった。また、県内各地で記録的な大雨により、山がけ崩れ、道路損壊等が多数発生した。大分市、佐伯市、臼杵市、杵築市、湯布院町等は床上浸水、床下浸水が続出した。

(交通機関)台風の影響で5 日から7 日かけて、航空便、JR、フェリー、バス等の交通機関は欠航、運休が相次いだ。特に6 日は各交通機関ともほぼ全便が欠航、運休した。(農林漁業関係被害)台風第14 号の強風と大雨により、ほぼ大分県全域にわたり、水稲の倒伏や野菜、果樹、花卉の被害やビニールハウスの損壊の被害が発生した。また、農地・農業施設、林業関係、漁業関係被害も発生した。農業関係842,000 万円、林業関係228,900 万円、漁業関係78,600 万円、被害総額1,149,500 万円に達した。
(その他)県内各地で6 日、倒木などの影響で停電が相次いだ。九州電力大分支店によると、最大時は9 市3 町の計30,500戸。道路陥没のため復旧作業が遅れた地域もあり、大分市や佐伯市の一部地域などでは終日停電が続いた。県教育委員会によると、台風接近の影響で、県内の公立学校は5 日、562校のうち252 校が途中下校や臨時休校になった。6 日は、ほぼすべての学校が休校か自宅待機にした。県教育委員会のまとめでは、5 日に途中下校したのは小学校174 校、中学校65 校、高校(全日制・定時制)6 校、盲・聾・養護学校5 校。定時制高校2 校が休校になった。6 日は502 校が休校、55校が自宅待機になった。

【出典:大分県災異誌 第7編(平成13年-平成23年)(2012.2)】

【平成17年9月台風第14号】

【出典:2005/9/6 9:00の天気図】

災害データ

最低気圧
-
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
-
最大風速の風向
南南東
最大風速
25メートル
最大風速の観測地
蒲江
最大風速の観測日時
2005/9/6 14:00
累積最大降水量
913ミリ
累積最大降水量観測地
倉木
日最大降水量
476ミリ
日最大降水量観測地
湯布院
最大日降水量の観測年月日
2005/9/6
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
椿ヶ鼻, 倉木
最大1時間降水量の観測年月日時間
2005/9/6 17:10, 21:20
死者・行方不明者数
4人
負傷者数
14人
住家全壊/全焼数
7戸(棟)
住家半壊/半焼数
12戸(棟)
住家一部損壊数
130戸(棟)
床上浸水数
294戸(棟)
床下浸水数
977戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
570か所
橋梁被害
5か所
山・崖崩れ
57か所
被害総額
20,618,253 千円

主な被害

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グループホームで入所している8人のお年寄りと付き添いの職員あわせて13人が床下浸水のため建物内に取り残された。このため消防がボートを出して13人全員を救出、けがなどはなかった。

「家のまわりの見回りに出る」と言って外に出た70代の男性が、浴室に入ったまま耳から血を流して倒れているのが発見された。病院に運ばれたが死亡が確認された。自宅の敷地に脚立が倒れていたことや男性の頭にこぶがあり、足もけがしていることなどから、脚立で何らかの作業中に強風にあおられ転倒し、これが原因で死亡したのではないかと見ている。

裏山の土砂が流出し、女性2人が滝水川に流された。その後、流された2人とも遺体で発見された。

花合野川で土石流が発生。崩れた土砂が川をせき止めたため、川の水があふれ出し、近くの民家に濁流が流れ込んだ。70代の女性1名の行方が分からなくなった。

住宅の裏手にある畑の土砂が崩れ、家の居間に流れ込んだ。家には家族2人がいたが無事で、廃校となった近くの小学校に自主避難した。

強風で割れたガラスで10歳の女の子が顔などを切るけがをした。

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