大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【平成14年7月台風第9号・台風第11号】大野郡大野町北園

|災害番号:010970|固有コード:01097001

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市町村
豊後大野市

概要(被害)

住居裏山にある直径約40センチの木が倒れ、屋根に穴があいた。

災害概要

7月14日9時にマーシャル諸島近海で発生した台風第9号は勢力を強めながら西進し、16日21時にはマーシャル諸島近海で「非常に強い」台風となった。その後、西へ進み勢力を弱めながら、25日21時には屋久島付近を通過した後、東シナ海を北西へ進み、27日21時に黄海で熱帯低気圧となった。また、7月21日3時に日本の南海上で発生した台風第11号は発達しながら複雑な動きをし、23日21時には南大東島の南南西の海上へ進み「強い」台風に発達した。その後、勢力を弱めながら北へ進み、27日9時には枕崎市の南海上に達し、27日12時には枕崎市の南南西の海上で熱帯低気圧となった。このため、大分県では25日昼過ぎから26日午前中にかけて、台風第9号に伴う雨雲の通過と、南海上からの湿った空気が流れ込んだ影響で、南部と西部の竹田直入を中心に大雨が降った。また、26日午後から27日にかけて、台風第11号に伴う南海上から暖かく湿った空気が流れ込み、南部と西部の竹田直入を中心に雨が降り続いた。

25日から27日の大雨により山がけ崩れ等の被害があった。25日大野郡大野町大字北園で強風により、住居裏山にある直径約40cmの木が倒れ、屋根に穴があいた。26日下毛郡耶馬渓町大字金吉町道「島床波線」でがけ崩れに伴い約3トンと1トンの落石があり町道を塞いだ。大野郡緒方町大字尾平県道「緒方高千穂線」でがけ崩れにより約6㎥の土砂が道路を塞いだ。農業被害では、大雨のため、野菜、果樹、花卉の農作物と、ビニールハウスの倒壊等農業関係施設に被害が発生した。 JRでは25日に日豊本線で下り普通列車に遅れが出た。26日、日豊本線は、強風のため津久見駅−佐伯駅間で運転を見合わせ、上下線合わせて特急列車12本と普通列車18本が運休した。久大本線は、10~20分の遅れで運転。豊肥本線は10~20分の遅れがあり、普通列車2本が運休した。高速バスでは25日、大分−鹿児島間の1便が運休した。海上交通では、佐伯・宿毛フェリーが25日に2便、26日に4便欠航した。26日は、宇和島運輸フェリー(別府−三崎)が4便、九四フェリー(臼杵−八幡浜)が2便、ソレイユ(別府−広島、呉)は全4便が欠航した。

【出典:大分県災異誌 第7編(平成13年-平成23年)(2012.2)】

【平成14年7月台風第9号・台風第11号】

【出典:2002/7/25 21:00の天気図】

災害データ

最低気圧
-
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
-
最大風速の風向
東南東
最大風速
13メートル
最大風速の観測地
玖珠
最大風速の観測日時
2002/7/26 2:00
累積最大降水量
325ミリ
累積最大降水量観測地
倉木
日最大降水量
168ミリ
日最大降水量観測地
倉木
最大日降水量の観測年月日
2002/7/25
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
倉木
最大1時間降水量の観測年月日時間
2002/7/25 20:00
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
1戸(棟)
床上浸水数
-
床下浸水数
-
道路被害 ※事前通行規制は除く
17か所
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
149,444 千円

主な被害

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町道「島床波線」で崖崩れにともない、約3トンと1トンの落石があり町道を塞いだ。

県道「緒方高千穂線」で崖崩れにより約6立方メートルの土砂が道路を塞いだ。

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