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被害【平成9年5月大雨】日田市東有田

|災害番号:010590|固有コード:01059003

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市町村
日田市

概要(被害)

1棟に床上浸水の被害があった。

災害概要

5月14日、日本海の低気圧からのびる寒冷前線がゆっくりと九州を南下した。
このため、県の西部を中心に大雨が降り、日田では日最大1時間降水量48.5ミリを記録した(5月の累年第1位)。釈迦岳、伏木、別府などでは1時間に30ミリを超える強い雨が降り、日降水量は100~200ミリに達した。

日田巿友田でがけ崩れが発生し、健康食品会社の食庫を押しつぶし、中にいた女性1人が生き埋めとなって死亡した。荻町で行方不明が1人。日田巿や玖珠町を中心に山がけ崩れが14か所。武蔵町で民家の裏山が崩れ、倉庫が全壊。日田巿東有田で床上浸水が1棟。玖珠町、耶馬渓町、山国町などで床下浸水が22棟。道路の全面通行止めが8か所。片側通行が7か所。JR久大線、日豊線、豊肥線で特急3本を含む計12本が運休した。特急5本を含む計11本に最高3時問26分の遅れが出た。
天瀬町馬原で起きたがけ崩れで電線が切れ、付近の約100戸が約2時間停電した。15時40分頃、福岡県矢部村で22万ボルトの送電線に落雷があり、日田市郡と玖珠郡の約74,000戸で約30秒間停電した(九州電力大分支店)。
荻町の広域農道でがけが崩れ、道路わきの電柱が倒れ電話ケーブルを切断した。このため竹田市の菅生、戸上地区の電話約360回線が一時不通となった(NTT大分支店)。日田市の全小中学校27校は、授業を途中で打ち切り下校させた。天瀨町や前津江村の3校も午前中で授業を打切り下校させた。
【農業被害】
日田市で水稲2ha、武蔵町、三光村、宇佐市などで小麦63.2ha、裸麦30.5haの合計95.7haに被害が出た。

【出典:大分県災異誌 第6編(平成3年-平成12年)(2002.3)】

【平成9年5月大雨】

【出典:1997/5/14 9:00の天気図】

災害データ

最低気圧
-
最低気圧観測地
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最低気圧観測日時
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最大風速の風向
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最大風速
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最大風速の観測地
-
最大風速の観測日時
-
累積最大降水量
284ミリ
累積最大降水量観測地
釈迦岳
日最大降水量
203ミリ
日最大降水量観測地
釈迦岳
最大日降水量の観測年月日
1997/5/14
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
日田
最大1時間降水量の観測年月日時間
1997/5/14 8:37
死者・行方不明者数
2人
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
5戸(棟)
床下浸水数
25戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
125か所
橋梁被害
1か所
山・崖崩れ
14か所
被害総額
1,785,236 千円

主な被害

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1人が行方不明となった。

崖崩れが発生し、健康食品会社の食庫を押しつぶし、中にいた女性1人が生き埋めとなって死亡した。

荻町で崖崩れが発生。菅生、戸上地区の電話約360回線が一時不通となった。

荻町で崖崩れが発生。菅生、戸上地区の電話約360回線が一時不通となった。

崖崩れが発生。そのため電線が切れ、付近の約100戸が約2時間停電した。

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