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被害【昭和57年8月台風第11号】津久見市

|災害番号:009320|固有コード:00932001

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市町村
津久見市

概要(被害)

13日未明から断続的に土砂降りの雨が降ったため、ミカン園、農道などで被害が続出し、津久見地方で床上浸水4、床下浸水71戸などの被害が出た。

災害概要

12日から13日にかけて台風第11号が東シナ海西部をゆっくり北上した。このため県下は東寄りの風が吹き、大気不安定も加わって12日には県の南部で雨が降り始め、台風が13日0時、上海の東海上に達したころから強い雨雲が宮崎県から大分県にかかり始めた。2時ごろから県の南部や南西部では所により1時間20ミリを超える強い雨が降り、5時には温見で43ミリ、6時には別府で40ミリ、8時佐賀関で55ミリの時間雨量が観測されるなど、中部以南の沿岸部を中心に短時間に激しい雨が降った。11時以降強い雨も止み大雨は峠を越えた。県下の降雨状況をみると県の中部以南で100~200ミリ、—方、北部や北西部では25ミリ以下と雨量は少なかった。

13日午前4時半ごろ、緒方町倉園の農家の裏山が高さ7メートル、幅5メートルにわたって崩れ、約30立方メートルの土砂が住宅を押しつぶした。家族は自力で脱出して無事だった。津久見地方は13日未明から断続的に土砂降りの雨が降ったが、午後2時ごろには小降りになった。この雨でミカン園、農道などで被害が続出し、津久見地方で床上浸水4、床下浸水71戸などの被害が出た。また、日豊線の津久見と日代駅の間で土砂崩れが発生し運休や遅れが相次いだ。

【出典:大分県災異誌 第5編(昭和56年~平成2年)(1991.12)】

災害データ

最低気圧
-
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
-
最大風速の風向
-
最大風速
-
最大風速の観測地
-
最大風速の観測日時
-
累積最大降水量
213ミリ
累積最大降水量観測地
下障子
日最大降水量
212ミリ
日最大降水量観測地
佐賀関
最大日降水量の観測年月日
1982/8/13
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
佐賀関
最大1時間降水量の観測年月日時間
1982/8/13 8:00
死者・行方不明者数
1人
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
1戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
2戸(棟)
床上浸水数
4戸(棟)
床下浸水数
83戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
61か所
橋梁被害
-
山・崖崩れ
8か所
被害総額
1,363,498 千円

主な被害

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農家の裏山が高さ7メートル、幅5メートルにわたって崩れ、約30立方メートルの土砂が住宅を押しつぶした。家族は自力で脱出して無事だった。

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