大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【昭和25年9月暴風雨】大分郡湯平村

|災害番号:005140|固有コード:00514001

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市町村
由布市

概要(被害)

住宅の流失が5戸、全壊1戸、橋の流失4か所、堤防の決壊6か所、崖崩れ1か所あった。

災害概要

台風キジアの余波がまだ消え去らぬ15日午前3時頃、紀伊半島何方500キロ位の沖合にあった熱帯低気圧はその後キジアと同じコースで北西に向かい、毎時70キロ以内の快速で突然九州東岸に接近するが同コースをキジアは3日間かかったのに対し、この熱帯はわずか12時間後には豊後水道南部一帯では猛烈な豪雨と渦雷に見舞われ、キジア台風に引き続いて思わぬ被害を蒙った。
九州に上陸した同熱帯低気圧は、その後、県南部県境付近を通って16日午前3時には早くも対馬海峡に抜けて次第に衰弱した。
熱帯低気圧の性質は、去る8月津久見港で大惨事を引き起こした突風性の豆台風によく似ており、小規模ながら、強度の雨と渦雷をもたらし、キジア台風で弱っていた県下の各河川堤防に一度にどっと降りつけたためか、降雨量の割に各地とも意外の被害が発生して、特に県南部では相当の被害をみた。(大分測候所調査)

大分県下各地の被害
大分郡(湯の平村では、家屋流失5戸、同全潰1戸、橋梁流失4件堤防決潰6か所、崖崩れ1か所。賀来村では住家床下浸水14戸)
玖珠郡(野上村では家屋浸水40戸。玖珠町では住家浸水2戸)
宇佐郡(柳ヶ浦町では、キジア台風による堤防被害地を応急修理中15日の暴風により更に決潰)
南海部郡(番匠川流域では、浸水家屋360戸間倒潰8戸堤防決潰28ヶ所、道路決潰19ヶ所、橋梁流失3件、田畑浸水40町歩)
鉄道関係被害(久大線南由布ー湯の平間、線路浸水のため不通、土砂崩れは豊肥1ヶ所、久大線4ヶ所

【出典:大分県災害誌 資料篇(1952)】

【昭和25年9月暴風雨】

【出典:1950/9/15 21:00の天気図】

災害データ

最低気圧
1008.3hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
1950/9/16 1:00
最大風速の風向
東北東
最大風速
13.5メートル
最大風速の観測地
大分
最大風速の観測日時
1950/9/15 23:50
累積最大降水量
186.2ミリ
累積最大降水量観測地
南院内
日最大降水量
150.5ミリ
日最大降水量観測地
南院内
最大日降水量の観測年月日
1950/9/16
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
大分
最大1時間降水量の観測年月日時間
-
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
8戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
-
床下浸水数
416戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
19か所
橋梁被害
7か所
山・崖崩れ
-
被害総額
-

主な被害

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住宅の浸水が40戸あった。

流域の住宅360戸が浸水、8戸が倒壊、28か所の堤防が決壊、19か所の道路が決壊、橋の流失3か所、田畑の浸水が40町歩あった。

キジア台風で決壊した応急修理中の堤防がさらに決壊した。

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