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被害【平成9年7月赤潮】津久見市 津久見湾

|災害番号:010620|固有コード:01062005

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市町村
津久見市

概要(被害)

赤潮のため、7月30日にかんばち370匹に被害が発生、被害額は190万円にのぼった。また8月1日~8月6日にかけ、津久見湾でひらまさ2160匹に被害があり、期間中の被害額は866万円にのぼった。

災害概要

7月7日~12日にかけてと17日は梅雨前線の活動が活発となり、県西部の多いところでは1,300ミリに達する大雨が降り、県南部でも200~300ミリの大雨が降った。26日は台風第9号が四国に上陸し、山陰沖に進んだため県南部で30~80ミリの大雨が降った。7月19日頃九州北部は梅雨明けした。その後県内は、台風第9号の影響を受けた25日~28日を除き、太平洋高気圧や日本海の高気圧に覆われて晴れの日が続いた。

大分県中部・南部の豊後水道沿岸で赤潮が大量に発生した。県海洋研究センターの調べによると赤潮の原因となったのは、動物性プランクトン「ギムノデニウム・ミキモイ」とのこと。赤潮の発生した月日およぴ場所などは次のとおり。
1. 7月14日~7月18日にかけ、上浦町から佐伯市の漁港内各浦で赤潮が発生。被害の発生状況は、7月14日に佐伯湾でしまあじ58,700匹、上浦町でもじゃこ200匹。被害額は不明。
2. 7月14日~8月12日にかけ、佐伯湾で赤潮が発生。被害の発生状況は、7月16日に佐伯湾でぶり1,200匹、まあじ925㎏。7月23日に鶴見町でぷり80匹。7月25日に佐伯巿であわび200個。被害額は281万8,000円。8月2日に佐伯湾でひらめ1,000匹、鶴見町でひらめ1,600匹、桑の浦地区でほしがれい4,000匹。被害額は不明。
3. 7月16日~7月30日にかけ、臼杵湾で赤潮が発生。被害の発生状況は7月16日~7月27日にかけ、臼杵湾であわび4,294個、佐志生地区でぶり7,750匹、ひらまさ800匹、さば100匹。被害額は19,573,000円。
4. 7月24日~8月12日にかけ、津久見湾で赤湖が発生。被害の発生状況は、7月30日に津久見湾でかんばち370匹、江の浦地区でいさき300kg。被害額は190万円。8月1日~8月6日にかけ、津久見湾でひらまさ2,160匹、津久見市江の浦地区でぶり2,100匹、千怒崎地区でまだこ211匹。被害額は866万円。上記2~4項で8月31日現在、判明している分についての被害額の合計は33,451,000円。

【出典:大分県災異誌 第6編(平成3年-平成12年)(2002.3)】

災害データ

死者・行方不明者数
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負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
-
床下浸水数
-
道路被害 ※事前通行規制は除く
-
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
33,451 千円

主な被害

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赤潮のため、7月30日にいさき300キログラム、また8月1日~8月6日にかけ、ぶり2100匹に被害があった。

赤潮のため、まだこ211匹に被害があった。

赤潮のため、ほしがれい4000匹に被害が発生した。

赤潮のため、7月14日にしまあじ58700匹、7月16日に佐伯湾でぶり1200匹、まあじ925キログラム、8月2日にひらめ1000匹に被害が発生した。

赤潮のため、ぶり7750匹、ひらまさ800匹、さば100匹に被害が出た。

赤潮のため、あわび4294個に被害が発生、期間中の被害額は1957万3千円にのぼった。

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