大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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災害【平成9年5月濃霧】

発生期間 平成9年5月7日-

災害の種別
9

概要

5月7日は日本の南海上に中心をもつ高気圧がゆっくり東に遠ざかり、黄海付近の低気圧が次第に接近していた。このため、高気圧の周辺部から湿った暖かい空気が流れ込み、霧の発生しやすい気象状態となっていた。県の北部と中部には濃霧注意報が、瀬戸内海には海上濃霧警報が出されていた。大分空港出張所では5月7日8時30分から霧を観測し、9時25分にはもやに変わり11時の卓越視程は1,000メートルであった。大分地方気象台の5月7日9時の視程は20キロ、12時の視程は20キロであった。

5月7日11時10分ごろ大分県国東半島の約5km沖の海上で、LPGタン力一「第60いづみ丸」499トンとタンカー「第21一洋丸」199トンが衝突した。
大分海上保安部の調べによると、衝突で「第21一洋丸」の左舷一番タンクが縦1m、横3mにわたり破損し、積荷のガソリン約50キロリットル(ドラム缶約250本分)が海上に流出した。「第60いづみ丸」は船首部がへこんだだけで油の流出はなかった。両船ともけが人はなかった。ガソリンが気化を続けているため、引火して爆発する危険があるとして、同保安部は消防艇一隻、巡視船三隻、ヘリコブターを出動させ、半径1km以内に立ち入らないように近くの船舶に警報を出した。17時過ぎにはガソリンはほとんど気化し、ガス濃度はゼロとなり危険な状態は解消した。

【出典:大分県災異誌 第6編(平成3年-平成12年)(2002.3)】

【平成9年5月濃霧】

【出典:1997/5/7 9:00の天気図】

災害データ

死者・行方不明者数
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負傷者数
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住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
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床上浸水数
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床下浸水数
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道路被害 ※事前通行規制は除く
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橋梁被害
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山・崖崩れ
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被害総額
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主な被害

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国東半島の約5キロメートル沖の海上で、LPGタン力一「第60いづみ丸」(499トン)とタンカー「第21—洋丸」(199トン)が衝突した。大分海上保安部の調べによると、衝突で「第21一洋丸」の左舷一番タンクが縦1メートル、横3メートルにわたり破損し、積荷のガソリン約50キロリットル(ドラム缶約250本分)が海上に流出した。「第60いづみ丸」は船首部がへこんだだけで油の流出はなかった。両船ともけが人はなかった。ガソリンが気化を続けているため、引火して爆発する危険があるとして、同保安部は消防艇一隻、巡視船三隻、ヘリコブターを出動させ、半径1キロメートル以内に立ち入らないように近くの船舶に警報を出した。17時過ぎにはガソリンはほとんど気化し、ガス濃度はゼロとなり危険な状態は解消した。

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