被害【明治22年8月落雷】大分郡大分町大道町 大分監獄
|災害番号:002302|固有コード:00230201
- 市町村
- 大分市
概要(被害)
雷が落ち看守1人が気絶し蘇生したが半身麻痺になり治療が続けられている。
災害概要
大分県に於いては去る22日午後3時より驟雨かつ雷鳴甚しく、同30分過頃大分監獄へ落雷し、看守1人一時気絶し漸くにして蘇生せしも半身麻痺し目下治療流なり、また同時大分町来迎寺に落雷し小児2人気絶せしも直ぐに蘇生し共に生命に異状なしその他は取調べ中なり(大分県)
【出典:官報1851号(1889年8月29日)】
大分郡は8月22日雷雨最初西方に起り漸く南方に彌り広さ凡そ5、6里に及び終に北東方に通過せり。同日午前は中空一点の雲なかりしが、午後1時頃忽然西方に一片の乱雲現るるや間もなく一声の雷鳴を発し漸次の間に南西方一面の黒雲鎖し、2時30分頃より劇しき雷雨となり3時より5時の間非常の疾風暴雨にて6時過ぎに至り再び晴天に復せり。落雷の箇所は大分2箇所、金谷迫1箇所、神崎1箇所、古国府1箇所、上野1箇所、曲2箇所、片島2箇所、羽田1箇所、千歳1箇所、三ッ川1箇所、三佐2箇所、小池原1箇所、猪野1箇所、下判田1箇所、木ノ上4箇所、玉澤1箇所、田代1箇所、淵1箇所、野畑1箇所、小野1箇所、野津原1箇所、入蔵2箇所、竹矢1箇所、長野1箇所、西庄内5箇所、うち人家4戸、厩1棟、田畑19箇所、松その他雑木13箇所、総て37箇所にして、人家は屋宇または柱礎を破壊し負傷者3人あり。厩は馬1頭斃死し、田畑は植物を残害し、樹木は枝幹を撃摧せり。蓋し当地古老の言を聞くに斯の如き雷雨は生来未だ曾て聞知せざるところなりと云う。(大分県)
【出典:官報1909号(1889年11月7日)】
災害データ
- 死者・行方不明者数
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- 負傷者数
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- 住家全壊/全焼数
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- 住家半壊/半焼数
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- 住家一部損壊数
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- 床上浸水数
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- 床下浸水数
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- 道路被害 ※事前通行規制は除く
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- 橋梁被害
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- 山・崖崩れ
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- 被害総額
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