災害【平成9年6月台風第8号】
発生期間 平成9年6月27日-平成9年6月28日 ) |災害番号:010600|固有コード:01060000
- 災害の種別
- 台風 大雨 高潮
- 市町村
- 佐伯市 臼杵市
概要
6月24日15時、フィリピンの東海上で発生した台風第8号は、中型で並みの強さの勢力を保ちながら沖縄の西海上を毎時30キロの速さで北へ進み、北緯30度に達した後、北東に向きを変えながら進み、28日9時過ぎ長埼県西彼杵半島付近に上陸した。その後、「中型で並みの強さ」の勢力のまま、大分県西部から北部を通過して周防灘へ抜けた。そして、速度を速めながら瀬戸内海から近畿地方、東日本を横断した。県内は28日10時頃暴風域に入り、17時過ぎ暴風域から抜けた。最大風速は蒲江でSSE17メートル、豊後高田でWNW16メートルを観測した。総降水量は釈迦岳、宇目、出羽で150ミリを超えたが、大分空港や蒲江では50ミリ以下であった。
死者1人(臼杵市で増水した川に転落し女性が水死)。家屋一部損壊1棟(佐伯市戸穴で、裏山から直径約1mの岩石が崩落し家の壁などを壊した)。山がけ崩れが3か所(佐伯市戸穴、別府市湯山、大分巿廻栖野)で発生した。農業被害は、菜たばこ、ユリ、ホオズキ、ピーマンの葉ずれ、倒伏、茎折れの被害が出た。交通機関は欠航や運休が相次いだ。(航空)28日午前中を中心に27便が欠航した。(海上)フェリーは夕方までほぼ全便が欠航した。ホーバーフェリーは35便全便が欠航した。(高速バス)福岡、長崎間の計42便が運休した。(JR)日豊線特急に約1時問の遅れが出た。九州電力大分支店によると国東町、鶴見町、蒲江町で合わせて466世帯で一時停電した。
【出典:大分県災異誌 第6編(平成3年-平成12年)(2002.3)】
【出典:1997/6/28 9:00の天気図】
災害データ
- 最低気圧
- 979.8hPa
- 最低気圧観測地
- -
- 最低気圧観測日時
- 1997/6/28 12:50
- 最大風速の風向
- 南南東
- 最大風速
- 17メートル
- 最大風速の観測地
- 蒲江
- 最大風速の観測日時
- 1997/6/28 8:00
- 累積最大降水量
- 173ミリ
- 累積最大降水量観測地
- 釈迦岳
- 日最大降水量
- 137ミリ
- 日最大降水量観測地
- 釈迦岳
- 最大日降水量の観測年月日
- 1997/6/28
- 最大1時間降水量
- -
- 最大1時間降水量の観測地
- 宇目
- 最大1時間降水量の観測年月日時間
- 1997/6/28 2:00
- 死者・行方不明者数
- -
- 負傷者数
- -
- 住家全壊/全焼数
- 戸(棟)
- 住家半壊/半焼数
- 戸(棟)
- 住家一部損壊数
- 1戸(棟)
- 床上浸水数
- -
- 床下浸水数
- 2戸(棟)
- 道路被害 ※事前通行規制は除く
- 104か所
- 橋梁被害
- -
- 山・崖崩れ
- 3か所
- 被害総額
- 2,129,056 千円