NHK大分放送局 × 大分大学減災・
復興デザイン教育研究センター(CERD)

東シナ海の前線上で発生した低気圧が、発達しながら27日夜には九州付近を通過した。この低気圧の影響で南から暖かく湿った空気が流れ込み、大分県では大気の状態が非常に不安定となり、佐伯（佐伯市）では日最大１時間降水量が観測史上最大となる117.5ミリを観測するなど、季節外れの記録的な大雨となった。

大分県では前線を伴った低気圧の接近に伴い、佐伯市や津久見市で大雨となった。佐伯（佐伯市）および蒲江（佐伯市）のアメダス観測所で日降水量200ミリを超える雨（佐伯：217.5ミリ、蒲江239.0ミリ）となり、佐伯（佐伯市）では1時間降水量117.5ミリを観測し、観測史上１位の値を更新した。佐伯市には、18時39分に記録的短時間大雨情報を発表し、発表回数は計６回を数えた。

【出典：災害時気象資料 ―令和２年１月27日の大分県の大雨について―（大分地方気象台）】

東シナ海の前線上で発生した低気圧が、発達しながら27日夜には九州付近を通過した。この低気圧の影響で南から暖かく湿った空気が流れ込み、大分県では大気の状態が非常に不安定となり、佐伯（佐伯市）では日最大１時間降水量が観測史上最大となる117.5ミリを観測するなど、季節外れの記録的な大雨となった。

〇人的被害
行方不明：1名
・佐伯市（40代男性、佐伯市蒲江の海上で行方不明）
27日11時50分頃、佐伯市蒲江畑野浦の海岸で漁船が岩場に乗り上げているのが見つかった。この船には1人で乗っていた。
〇建物被害
住家床上浸水22棟（佐伯市）
住家床下浸水55棟（佐伯市53、津久見市2）
非住家床上浸水2棟（佐伯市1、津久見市1）
非住家床下浸水29棟（佐伯市）
〇河川被害1件（堅田川護岸の被災（佐伯市青山））
〇土砂被害6件（佐伯市）

【出典：大分地方気象台提供資料】