大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【令和元年8月台風第8号】玖珠郡九重町野上寺床 野上川

|災害番号:012120|固有コード:01212002

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市町村
九重町

概要(被害)

野上川で由布市に住む50代の男性が倒れているのが見つかり、その後死亡が確認された。警察の調べによると、男性は午前8時半ごろ家族に「川の様子を見に行く」と言い残して九重町の仕事場を離れてから連絡が取れなくなっていた。警察は現場の状況などから誤って川に転落したとみて詳しい状況を調べている。現場付近の川の水位は1メートル25センチまで増水していた。

災害概要

令和元年8月2日9時、南鳥島近海で発生した台風第8号(フランシスコ)は、日本の南海上を発達しながら西北西に進み、5日15時には四国の南海上にあり、中心気圧970hPa、最大風速35m/sの強い勢力まで発達した。台風は強い勢力を維持したまま6日5時頃に宮崎市付近に上陸し、その後は進路を北北西に変えて勢力を弱めながら九州を北上し6日昼過ぎに対馬海峡へ抜けた。九州を通過時の台風の移動速度は毎時20~25キロであったため、継続時間は比較的短時間であったが、県内全域に大雨、暴風、高波をもたらした。九州への台風の上陸は、平成30年8月15日に宮崎県に上陸した台風第15号以来であり、令和としては九州に上陸した最初の台風となった。

大分県では、台風の接近に伴い5日夜のはじめ頃から雨が降り始め、6日明け方から昼前にかけて台風を取り巻く発達した雨雲が大分県にかかり1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨となる所があった。6日9時までの1時間に解析雨量では佐伯市佐伯付近、佐伯市直川付近でそれぞれ約110ミリとなり、記録的短時間大雨情報を発表した。5日18時の降り始めから7日8時までの降水量は佐伯市佐伯で286.5ミリ、佐伯市宇目で259.5ミリ、大分市佐賀関で211.0ミリの大雨となった。特に佐伯市佐伯では7日00時30分までの24時間降水量が259.5ミリとなり8月の極値を更新した。

大分県では、風速15m/s以上の強風域に入った5日夕方から風が強くなり、6日未明には一部が風速25m/s以上の暴風域に入り、6日朝までに暴風域を抜けた。最大瞬間風速は佐伯市蒲江で6日6時52分に南南東の風31.7m/sを、佐伯市佐伯で6日6時49分に東南東の風24.7m/sを観測した。特に由布市湯布院では6日7時16分に北東の風14.5m/sの最大風速を観測し8月の極値を更新した。また竹田市会々でも6日5時30分に北東の風20.0m/sの最大瞬間風速を、6日6時22分に北東の風10.4m/sの最大風速を観測し、それぞれ8月の極値を更新した。

県内全域に暴風警報、大分市、別府市、佐伯市、臼杵市、津久見市、竹田市、豊後高田市、杵築市、宇佐市、豊後大野市、由布市、国東市、日出町、九重町に大雨警報、大分市、佐伯市、臼杵市、津久見市、竹田市、九重町に土砂災害警戒情報が発表された。また、佐伯市本匠地区全域 627世帯 1,348人、直川地区全域 912世帯 2,055人、大分市 鶴崎地区、大南地区、大在地区、坂ノ市地区 66,673世帯 154,015人、佐伯市蒲江名護屋地区 512世帯 1,132人に避難勧告が出された。

【出典:災害時気象資料 ―令和元年台風第8号による8月5日から7日にかけての大分県の気象状況について―(大分地方気象台)】

8月2日09時に南鳥島近海で発生した台風第8号は、日本の南海上を発達しながら西北西に進み、5日15時には四国の南海上へ進んだ。台風は強い勢力を維持したまま6日05時頃に宮崎市付近に上陸した後、進路を北北西に変えて勢力を弱めながら九州を北上し、6日昼過ぎに対馬海峡へ抜けた。

○人的被害
死者1名
・50代男性九重町(川の中で発見)
負傷者1名
・50代女性(風にあおられ転倒し頭部軽傷)
〇建物被害
住家全壊1棟(佐伯市直川)

【出典:大分地方気象台提供資料】

災害データ

最低気圧
-
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
-
最大風速の風向
東南東
最大風速
16.9メートル
最大風速の観測地
武蔵
最大風速の観測日時
2019/8/6 11:02
累積最大降水量
287.5ミリ
累積最大降水量観測地
佐伯
日最大降水量
259ミリ
日最大降水量観測地
佐伯
最大日降水量の観測年月日
2019/8/6
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
湯布院 宇目 蒲江
最大1時間降水量の観測年月日時間
2019/8/6 08:44 05:38 05:35
死者・行方不明者数
1人
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
1戸(棟)
住家半壊/半焼数
-
住家一部損壊数
-
床上浸水数
-
床下浸水数
1戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
11か所
橋梁被害
1か所
山・崖崩れ
-
被害総額
751,725 千円

主な被害

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台風のため寺と住宅を兼ねた建物の裏山が高さ15メートル、幅およそ20メートルにわたって崩れ、建物の中に大量の土砂が流れ込んだ。建物の中にいた家族4人にけがはなかった。

50代の女性がごみ出しをするために自宅から外に出た所強風にあおられて転倒、頭に軽いけがをした。

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