NHK大分放送局 × 大分大学減災・
復興デザイン教育研究センター(CERD)

9月23日、東ｼﾅ海で前線を伴った低気圧が発生した。低気圧の動きが遅く、前線は閉塞し24日にかけて九州中部を閉塞点がキンクとして通過した。その影響で、大分県では23日夕方から本格的な雨となった。特に県の南部や中部の豊後水道沿岸を中心に、宮崎県から次々と発達した雨雲が流入し、蒲江では24日02時19分に65.0 ミリの日最大1時間降水量を観測するなど、大雨となった。

佐伯市は土砂災害の恐れがあるとして、24 日02時35分市内全域（33,612 世帯、75,315 人）に避難準備情報を発令した。その後、03時55分に日向泊区、青山、上浦、鶴見、米水津、蒲江地区（6,939 世帯、15,289 人）に避難勧告を発令した。共に同日08時40分に解除された。
24日佐伯市では床上浸水2棟、床下浸水2棟等住居被害が5棟、非住家被害1棟が発生した他、道路の冠水・崩土による道路被害が3件発生した。
JR では、24日未明、日豊本線の佐伯駅、重岡駅等で雨量計が規制値を超えたため、一時、運転見合わせや徐行運転を行った。このため、普通列車2本が運休した他、最大35分の遅れが出たため約30人に影響が出た。また、東九州自動車道でも一時的に通行止めとなる区間があった。

【出典：大分地方気象台提供資料】