NHK大分放送局 × 大分大学減災・
復興デザイン教育研究センター(CERD)

10月17日九州南岸には秋雨前線が停滞していた。一方沖縄の南海上には台風第21号があって、台風からの湿った南風の影響から、前線の活動が活発となっていた。このため、大分県では南部の沿岸を中心に、宮崎県からの雨雲が次々と流れ込んだ。

10月17日、佐伯市のJR佐伯駅前の国道217号が冠水のため通行止めになった他、佐伯市及び津久見市を中心にがけ崩れ等の影響で通行止めとなった道路がでた。佐伯市では浸水被害が相次ぎ、26棟が浸水した。
県の調べでは農林水産業被害が1,600万円となった他、総額7,140万円の被害が発生した。
交通機関では、JR日豊本線で複数の雨量計の観測値が規制値に達し、臼杵駅-高鍋駅間で運転を見合わせた影響で、特急列車10本普通列車4本が運休または部分運休となり約650人に影響が出た。また、直川駅-重岡駅間で、下り貨物列車の車輪が空転し、上り特急列車に遅れが出た。高速道路では津久見IC-佐伯IC間が通行止めとなった。

【出典：大分地方気象台提供資料】