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被害【平成16年6月台風第6号】佐伯市蛇崎

|災害番号:011110|固有コード:01111001

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市町村
佐伯市

概要(被害)

市道蛇崎川原線では長さ100メートル(深さ30センチメートル)に渡って道路が冠水し、全面通行止めとなった。

災害概要

6月13日21時、カロリン諸島近海で発生した台風第6号は、フィリピン東海上において大型で非常に強い台風に発達した。20日9時には名瀬市の南約180キロの海上にあって、時速20キロで北北東へ進んだ。21日0時には種子島の東南東約90キロまで北上してきた。その後、四国の南海上を北上し、9時30分頃、高知県室戸市付近に上陸した。16時頃には日本海に入り、22日3時には日本海北部で温帯低気圧となった。大分県では20日13時頃強風域に入り、21日7時頃、台風は大分市に最も接近した。21日16時頃には強風域を抜けた。台風の北上に伴い、大分県では風雨が強まり、南部、中部を中心に大雨となった。期間降水量は、宇目で181ミリ、倉木で131ミリ、出羽で126ミリ、佐伯で121ミリに達した。

台風の接近に伴う大雨により、21日、南部、中部を中心に、山がけ崩れ6箇所、道路冠水1箇所の被害が出た。佐伯市小福良では、民家の裏山が高さ6m、幅5mにわたって崩落、約3~5㎥が裏庭に堆積した。津久見市大字八戸の市道八戸線では、高さ7m、幅5mにわたって法面が崩落し、片側通行止めとなる等の山がけ崩れが発生した。佐伯市蛇崎の市道蛇崎川原線では長さ100m(深さ30cm)に渡って道路が冠水し、全面通行止めとなった。農業被害では、大雨のため、北部、西部、中部でトウモロコシ、花卉、野菜、果樹等の農業被害(被害面積5ha、被害額839万円)が発生した。(交通機関)21日、フェリーの運行に乱れが出た。大分ホーバーフェリー、宇和島運輸フェリー(別府−八幡浜、臼杵−八幡浜)、国道九四フェリー(佐賀関−三崎)、九四オレンジフェリー(臼杵−八幡浜)、スオーナダフェリー(竹田津−徳山)、ダイヤモンドフェリー(大分−神戸)の午前の各便が欠航した。関西汽船フェリー(別府−大阪)は16時別府発の便が松山発に変更になった。JRでは21日、日豊本線で特急列車1本が運休し、普通列車2本が部分運休した。(その他)21日、県内の小・中学校、高校、養護学校のうち178校が休校し、151校が始業時間を遅らせた(途中登校)。4校が自宅待機になった。

【出典:大分県災異誌 第7編(平成13年-平成23年)(2012.2)】

【平成16年6月台風第6号】

【出典:2004/6/21 9:00の天気図】

災害データ

最低気圧
985.7hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
2004/6/21 6:56
最大風速の風向
西
最大風速
16メートル
最大風速の観測地
豊後高田
最大風速の観測日時
2004/6/21 12:20
累積最大降水量
181ミリ
累積最大降水量観測地
宇目
日最大降水量
102ミリ
日最大降水量観測地
宇目
最大日降水量の観測年月日
2004/6/21
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
宇目
最大1時間降水量の観測年月日時間
2004/6/21 2:40
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
-
床下浸水数
-
道路被害 ※事前通行規制は除く
5か所
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
186,188 千円

主な被害

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民家の裏山が高さ6メートル、幅5メートルにわたって崩落、約3~5立方メートルが裏庭に堆積した。

市道八戸線では、高さ7メートル、幅5メートルにわたって法面が崩落し、片側通行止めとなるなどの山崖崩れが発生した。

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