大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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災害【平成15年11月大雨】

発生期間 平成15年11月27日-平成15年11月28日 |災害番号:011060|固有コード:01106000

災害の種別
大雨 洪水
市町村
佐伯市

概要

11月27日から28日にかけて九州付近は日本の東海上に中心を持つ高気圧の後面となり、気圧の谷の場となっていた。また、フィリピンの東海上には台風第21号があって、大分県は南東海上からの暖かく湿った空気の流れ込みが続いていた。このため、県の南東部沿岸を中心に27日夜から28日にかけ、短時間強雨を伴う大雨となった。27から28日の期間降水量は佐伯で296ミリ、蒲江で277ミリ、臼杵で130ミリを観測した。日降水量は27日に杵築で57ミリ(1979年からの統計開始以来11月の累年第1位)、臼杵で73ミリ(1979年からの統計開始以来11月の累年第2位)、28日に佐伯で170ミリ(1979年からの統計開始以来11月の累年第1位)、蒲江で182ミリ(1979年からの統計開始以来11月の累年第3位)を観測した。最大1時間降水量は佐伯で27日23時40分に31ミリ(1979年からの統計開始以来11月の累年第1位)、蒲江で28日21時40分に36ミリ(1979年からの統計開始以来11月の累年第3位)を観測した。県が設置している雨量計によると、鶴見有明浦観測局(鶴見町)では28日7時から9時までの2時間で191ミリの猛烈な雨が降り、27日9時から28日15時までの雨量が615ミリに達した。米水津色利浦観測局(米水津村)でも28日6時から8時までの2時間で145ミリの非常に激しい雨が降り、27日9時から28日15時までの雨量が479ミリに達した。

27から28日の大雨により、鶴見町沖松浦で高さ25mにわたって民家の裏山の土砂が崩落し、庭の納屋が押しつぶされ全壊した。その後、更に土砂が家屋内に入り込み床等が破損した。28日米水津村では、竹野浦地区などで河川が氾濫し、床上浸水、床下浸水の被害があった。その他、鶴見町、米水津村を中心に床上浸水、床下浸水、山がけ崩れが続出した。[交通機関]28日08時ごろ、JR日豊本線の佐伯駅で、雨量が運行基準値となり、浅海井駅-上岡駅間が時速35km以下の徐行運転となった。この影響で、特急列車3本、普通列車3本に最大約30分の遅れが出た。[その他]県教育委員会によると、28日、県南を中心に降った大雨のため、佐伯市や鶴見町、米水津村の小・中学校7校が休校や一斉下校の措置を取った。

【出典:大分県災異誌 第7編(平成13年-平成23年)(2012.2)】

【平成15年11月大雨】

【出典:2003/11/28 9:00の天気図】

災害データ

最低気圧
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最低気圧観測地
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最低気圧観測日時
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最大風速の風向
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最大風速
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最大風速の観測地
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最大風速の観測日時
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累積最大降水量
-
累積最大降水量観測地
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日最大降水量
182ミリ
日最大降水量観測地
蒲江
最大日降水量の観測年月日
2003/11/28
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
蒲江
最大1時間降水量の観測年月日時間
2003/11/28 21:40
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
7戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
41戸(棟)
床下浸水数
145戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
14か所
橋梁被害
-
山・崖崩れ
1か所
被害総額
505,660 千円

主な被害

マップを見る

高さ25メートルにわたって民家の裏山の土砂が崩落し、庭の納屋が押しつぶされ全壊した。さらに、土砂が家屋内に入り込み床などが破損した。

河川が氾濫し、床上浸水、床下浸水の被害があった。

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