大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【平成14年8月台風第15号】津久見市日見

|災害番号:010980|固有コード:01098003

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市町村
津久見市

概要(被害)

電線が切れ約20分間、約2300戸が停電した。

災害概要

8月23日9時にウェーク島近海で発生した台風第15号は勢力を強めながら西北西へ進み、26日21時には南鳥島近海で「大型で強い」台風となった。29日9時には名瀬市の東南東の海上へ進み、30日9時には屋久島の西南西の海上に進んだ。その後、「強い」勢力を保ちながら、東シナ海を北上した。31日夜には朝鮮半島に上陸し、その後、9月1日9時に日本海西部で熱帯低気圧となった。台風第15号の動きが遅かったため、大分県では長時間にわたって、南海上からの暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が不安定となった。このため、南部と西部の竹田直入を中心に大雨となり、期間降水量は宇目で238ミリ、出羽で217ミリ、竹田で183ミリに達した。また、沿岸部を中心に強風が吹き、31日には大分空港で南南東の風23.1メートル、大分で南東の風20.5メートルの最大瞬間風速を観測した。

30日午後、強風で街路樹が高圧線に接触し、大分市岩田町と周辺の5,000戸が2度停電した。いずれも約5分後に復旧した。津久見市日見では電線が切れ、約20分間、約2,300戸が停電した。臼杵市東神野では竹が電線に触れ、約1時間30分間、100戸で停電が起きた。31日02時30分頃、大分市角子南で駐車場が長さ約40m、幅約4mにわたって崩れ落ちた。現場付近に駐車している車はなく、けが人もなかった。農業被害では、31日に強風によりビニールハウス218箇所の被害が出た。また、小ネギ、白ネギの倒伏、梨等の果実に被害が出た。交通障害では、JR日豊本線で、30日の始発から臼杵駅-佐伯駅間の運行を見合わせた。同日夕、宗太郎駅(宇目町)-市棚駅(宮崎県北川町)間の運行を一時見合わせた。31日朝から続いた宗太郎駅(宇目町)-市棚駅(宮崎県北川町)間の運行見合わせを17時50分に解除した。鹿児島本線の運行規制の影響もあり、部分運休を含めて特急列車22本と普通列車18本が運休した。航空便では31日、強風のため日本エアシステム4便が欠航。全日空は大阪発大分行きの1便が、福岡空港に着陸。このため、折り返しの大分発東京行き1便が欠航した。エアニッポンの2便は、悪天候のため遅れが出た。フェリーも29日から31日にかけ、宇和島運輸、佐伯宿毛フェリー、国道九四フェリー、九四フェリー、高速船ソレイユ、スオーナダフェリーの欠航が相次いだ。[フェリーの欠航状況]29日:宇和島運輸(別府-三崎)4便、(別府-八幡浜)1便、佐伯宿毛フェリー(佐伯-宿毛)5便、国道九四フェリー(佐賀関-三崎)10便。30日:宇和島運輸(別府-三崎)4便、(別府-八幡浜)朝の1往復を除いた便、スオーナダフェリーは夜の1往復、高速船ソレイユ全便。31日:国道九四フェリー、スオーナダフェリー、高速船ソレイユの全便。

【出典:大分県災異誌 第7編(平成13年-平成23年)(2012.2)】

【平成14年8月台風第15号】

【出典:2002/8/31 9:00の天気図】

災害データ

最低気圧
997.6hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
2002/8/31 15:11
最大風速の風向
南南東
最大風速
17メートル
最大風速の観測地
蒲江
最大風速の観測日時
2002/8/31 10:00
累積最大降水量
257ミリ
累積最大降水量観測地
宇目
日最大降水量
125ミリ
日最大降水量観測地
宇目
最大日降水量の観測年月日
2002/8/30
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
-
最大1時間降水量の観測年月日時間
-
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
-
床下浸水数
-
道路被害 ※事前通行規制は除く
25か所
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
237,452 千円

主な被害

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街路樹が高圧線に接触し、大分市岩田町と周辺の5000戸が2度停電。いずれも約5分後に復旧した。

竹が電線に触れ約1時間30分間、100戸で停電が起きた。

駐車場が長さ約40メートル、幅約4メートルにわたって崩れ落ちた。現場付近に駐車している車はなく、けが人もなかった。

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