大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【平成11年9月台風第16号】大野郡大野町両家

|災害番号:010750|固有コード:01075001

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市町村
豊後大野市

概要(被害)

近くを流れる平井川の水があふれて住宅1棟が床上まで水につかり、住民2人が自主的に公民館に避難した。

災害概要

9月14日15時に九州本土近くの南南東の海上で発生した台風第16号は「ごく小さい弱い」勢力で、毎時25キロの速さで北に進み、14日21時頃日向市の南約30キロ付近を進み、15日0時頃には延岡市の東30キロ付近を通過した。その後3時には四国の宇和島市付近を通過し、その後鳴門市付近に達した。その後、台風は速度を速めながら北東進して、15日15時頃岐阜市付近で熱帯低気圧になった。特に出羽では14日24時には1時問降水量94ミリ(地域気象観測所の統計開始以来累年第1位)を記録した。南部では総降水量200〜370ミリとなった。

大雨により県の南部・中部を中心に床上浸水、床下浸水、山・がけ崩れが相次いだ。14日夕から15日朝にかけJR日豊線、豊肥線、久大線各線で運休や徐行運転の規制が相次いだ。国道九四フェリー(佐賀関ー三崎)は14日午後7時以降、計7便が欠航した。

【出典:大分県災異誌 第6編(平成3年-平成12年)(2002.3)】

【平成11年9月台風第16号】

【出典:1999/9/15 9:00の天気図】

災害データ

最低気圧
997.6hPa
最低気圧観測地
日田
最低気圧観測日時
1999/9/15 2:06
最大風速の風向
西
最大風速
11メートル
最大風速の観測地
豊後高田
最大風速の観測日時
1999/9/15 7:00
累積最大降水量
375ミリ
累積最大降水量観測地
出羽
日最大降水量
322ミリ
日最大降水量観測地
出羽
最大日降水量の観測年月日
1999/9/14
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
出羽
最大1時間降水量の観測年月日時間
2003/9/16
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
7戸(棟)
床上浸水数
24戸(棟)
床下浸水数
285戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
342か所
橋梁被害
2か所
山・崖崩れ
78か所
被害総額
10,609,258 千円

主な被害

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茜川の水があふれ出して住宅1棟の1階部分が水につかり、家に住む家族4人と助けに入った消防団員3人が助けを求めていたが、隣の三重町にある大野郡頭部消防本部の消防署員が15日午前1時半頃全員を助け出した。

裏山が崩れ土砂が神社の本殿を押しつぶした。土砂は近くの国道10号線の道路脇まで流れ込んで、付近の5キロあまりの区間が全面通行止めになった。壊れた神社の本殿は国道の拡幅工事で最近になって建て替えたばかりだった。

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