大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【平成4年8月台風第10号】東国東郡武蔵町三井寺 八幡神社

|災害番号:010150|固有コード:01015001

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市町村
国東市

概要(被害)

強風のため、境内の杉が倒れ社殿が崩壊した。

災害概要

マリアナ諸島近海で4日に発生した台風第10号は、8日早朝には中型で強い勢力を保ち九州西岸沿いに北上し、9時30分ごろ熊本県玉名市付近に上陸した。台風は、その後も北北東に進み、11時ごろ日田市付近を通り周防灘に入った。県下は、8日早朝から風雨が強まり、8時30分ごろ全域が暴風域に入り、暴風域を抜けたのは、15時ごろであった。総雨量は県の南部や中部で100~240ミリに達したが、台風の中心がすぐ近くを通った日田や中津地方では、40~70ミリと比較的に少なかった。また、豊後髙田では10メートル以上の強風が14時間にわたって吹くなど、沿岸部を中心に強風が吹き荒れた。

負傷・建物被害:大田村で風倒木の除去作業をしていた消防団員が木の下敷になり腰の骨を折ったほか、中津市などで強風にあおられ転倒し負傷するなど、県下で5名が負傷した。また、武蔵町で八幡神社境内の杉が倒れ社殿が崩壊したのをはじめ佐伯市では木造平屋建て倉庫が倒壊した。交通障害8日、空・陸・海の便の運休、欠航が相次ぎ交通機関はマヒ状態。停電:電線の切断などで8万3000戸が停電となった。(以上、大分合同新聞)
農業被害:県南では早期水稲の倒伏、中津、日田地方では梨・ブドウなどの落果、豊肥地区では野菜などに被害が出た。大分県災害対策本部8月7日20時30分設置08月15日12時00分解散。

【出典:大分県災異誌 第6編(平成3年-平成12年)(2002.3)】

【平成4年8月台風第10号】

【出典:1992/8/8 9:00の天気図】

災害データ

最低気圧
974.6hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
1991/8/8 10:33
最大風速の風向
最大風速
24メートル
最大風速の観測地
豊後高田
最大風速の観測日時
1992/8/8 9:00
累積最大降水量
242ミリ
累積最大降水量観測地
出羽
日最大降水量
193ミリ
日最大降水量観測地
下障子
最大日降水量の観測年月日
1992/8/8
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
湯布院
最大1時間降水量の観測年月日時間
1992/8/8 11:00
死者・行方不明者数
-
負傷者数
14人
住家全壊/全焼数
2戸(棟)
住家半壊/半焼数
3戸(棟)
住家一部損壊数
946戸(棟)
床上浸水数
1戸(棟)
床下浸水数
30戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
564か所
橋梁被害
7か所
山・崖崩れ
31か所
被害総額
13,490,224 千円

主な被害

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県道が長さ30メートルにわたり冠水した。

住宅の裏山が崩れ、土砂の一部が民家に流れ込むなどの被害が出た。

国道210号が土砂や倒木に埋まり全面通行止めになった。

50代の女性が強風にあおられ、転倒、頭部を打撲した。

強風で木造平屋建て倉庫が倒壊した。

風倒木の除去作業をしていた30代の消防団員が木の下敷になり腰の骨を折った。

60代の女性に風で飛んできた鉄パイプがあたり、3メートル下の道路に転落。打撲した。

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