被害【昭和51年12月強風・積雪】豊後水道
|災害番号:008600|固有コード:00860002
概要(被害)
保戸島の北の海上で、砂利運搬船(197トン)が暗礁に乗り上げ、沈没した。乗組員3人は救助されたが、うち1人は、寒さとけがのため、救助の3時間後に死亡した。
災害概要
24日から25日にかけて、日本海と九州の南海上を、低気圧が発達しながら東進し
たあと、優勢な大陸高気圧が張り出してきて、強い寒気が、次々南下した。特に26〜28日にかけて、季節風が強かった。26日昼ごろから降り出した雪は、27日朝には、県の西部・北部を中心に山沿い地方で5〜20センチ、平野部でも3〜8センチの植雪があり、日田地方では、12月としては観測開始以来第1位の8センチの記録的積雪となった。大分市でも、12月としては珍しく、28日にかけて、雪がちらついた。また、国東地方では、27日夜から雪が降り、28日朝には、平野部で15センチ、山沿い地方で20センチ積った所があった。
県の北部・西部の山沿い地方のバスの運休や、道路の交通規制があった。大分空港では、28日朝滑走路が凍結したため、朝のうち欠航や遅延が出た。海上でも一時欠航した。
海難事故:26日12時15分ごろ、佐伯市の北東海上で、砂利運搬船(859トン)が、転覆(現場は、約20メートルの強風が吹き荒れ、波が高かった)。乗組員11人は、救助された。また、28日9時0分ごろ津久見市保戸島の北の海上で、砂利運搬船(197トン)が暗礁に乗り上げ、沈没した(現場は、北西の風10〜15メートルで、うねりが高かった)。乗組員3人は、救助されたが、うち1名は、寒さとけがのため、救助の3時間後に死亡した。
【出典:大分県災異誌 第4編(昭和46年~55年)(1981.12)】
災害データ
- 最深積雪
- 0.2メートル
- 最深積雪の観測地
- 県の西部、北部の山沿い、国東地方の山沿い
- 死者・行方不明者数
- 1人
- 負傷者数
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- 住家全壊/全焼数
- 戸(棟)
- 住家半壊/半焼数
- 戸(棟)
- 住家一部損壊数
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- 床上浸水数
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- 床下浸水数
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- 道路被害 ※事前通行規制は除く
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- 橋梁被害
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- 山・崖崩れ
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- 被害総額
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