大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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災害【昭和43年2月大雪・強風】

発生期間 昭和43年2月14日-昭和43年2月16日 |災害番号:007480|固有コード:00748000

災害の種別
大雪 強風

概要

14日早朝台湾付近に発生した低気圧は発達しながら北東に進んだ。九州南部をかすめて四国沖に達したころは、980ミリバールと台風なみの勢力まで発達した。県の山間部では14日午後から16日午後まで雪が降ったため、80センチをこす大雪となり、県南部の沿岸地帯を除いて平地でも10〜20センチの雪が降った。異常に発達した低気圧に吹きこむ風が強く、大分では16日9時6分に24.3メートルの最大瞬間風速を観測した。県の山間部では、まる2昼夜、雪が降り続き、80センチをこえる積雪となった。

平地でも10〜20センチのしめり雪のため、通信線、送電線が寸断され、電話が不通になり、停電が続き、鉄道、バスなどの交通機関がとまり、県民の足が奪われ、凍死者がでたほどである。また、温室裁培の野菜の被害が大きく、杵築市や国東半島ではミカンの幼木が折れるなど、農家にとって昨夏の干害につぐ雪害で大きな痛手を受けた。そのほか、寒候期としては、まれな強風が吹いて、船舶、堤防や建物などにも被害があった。被害額は54億2千万円あまり。

【出典:大分県災異誌 第3編(1975)】

災害データ

最深積雪
0.06メートル
最深積雪の観測地
日田
死者・行方不明者数
3人
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
2戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
2戸(棟)
床上浸水数
-
床下浸水数
-
道路被害 ※事前通行規制は除く
-
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
5,425,026 千円