大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【昭和30年9月台風第22号(ルイズ台風)】大分郡挾間町鶴田

|災害番号:005910|固有コード:00591001

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市町村
由布市

概要(被害)

強風のため住宅が倒壊。この家に住む40代の女性が下敷きになり死亡した。

【出典:大分合同新聞 1955年9月30日朝刊3面】

災害概要

21日グアム島の北東海上で台風となり、24日から急速に発達し始め、25日には中心気圧930ミリバール、最大風速75メートルとなった。
この台風は、29日23時ごろ藤摩半島に上陸し、九州西部を縦断して30日7時ごろ福岡市の北東から海上に抜け、山陰沖を加速しながら北東に進んだ。県下は台風と本邦の南岸に停滞していた前線の影響で28日の未明から雨が降り始め、正午ごろから雨勢が強くなった。また、雨とともに10メートル以上の強風が吹いたいわゆる暴風雨圏内に入つたのは、台風が九州に上陸する直前の29日の22時ごろから30日の10時すぎまでの12時間であった。
また、雨量は県南部の平地で200〜300ミリ、山間部で400ミリをこす大雨となり、さらに強風のため、生育途中の稲が倒れ、果樹、野菜その他の農作物に多大の被害があった。
さらに、長時間の強風と満潮時がほぼ合致したため、とくに海岸線の家屋、土木工作物、漁港その他の施設や船舶に多くの被害が発生した。

【出典:大分県災異誌 第2編(1966)】

【昭和30年9月台風第22号(ルイズ台風)】

【出典:1955/9/29 21:00の天気図】

災害データ

最低気圧
977.6hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
1955/9/30 5:00
最大風速の風向
東南東
最大風速
32.2メートル
最大風速の観測地
佐賀関
最大風速の観測日時
1955/9/30 4:00
累積最大降水量
444ミリ
累積最大降水量観測地
長谷川
日最大降水量
354ミリ
日最大降水量観測地
長谷川
最大日降水量の観測年月日
1955/9/29
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
大分
最大1時間降水量の観測年月日時間
1955/9/30 1:50
死者・行方不明者数
2人
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
419戸(棟)
住家半壊/半焼数
828戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
460戸(棟)
床下浸水数
1685戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
193か所
橋梁被害
13か所
山・崖崩れ
104か所
被害総額
-

主な被害

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上浦町の打ち上げる高波。南海部郡では負傷者7人、家屋の全壊16戸などの被害が出た。

南海部郡上浦町

平屋建ての住宅が倒壊。この家に住む3人が下敷きとなり、このうち5歳の男の子が死亡。残る20代の男性、10代の男性2人が重傷を負った。

【出典:大分合同新聞 1955年9月30日朝刊3面】

住宅の2階部分が吹き飛び、近くに居合わせた30代の男性が頭に全治2週間のけがを負ったほか、2人が軽傷を負った。

【出典:大分合同新聞 1955年9月30日朝刊3面】

台風により海岸線一帯の家屋や漁港に大きな被害が出た。津久見市での被害は家屋の全壊11戸、半壊3戸、床上浸水70戸など。

津久見市

草ぶき平屋建ての住宅が倒壊。家族やその家に避難していた10人が下敷きになったが全員が無事に脱出しけが人はなかった。

【出典:大分合同新聞 1955年9月30日朝刊3面】

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