被害【昭和10年4月降ひょう・雷雨】直入郡下竹田村
|災害番号:003950|固有コード:00395001
- 市町村
- 竹田市
概要(被害)
約45分にわたり親指から夏みかん大のひょうが降って農作物に大きな被害を与えた。平地では15センチ、軒下では45センチ積もった。瓦屋根、わら屋根を打ち破り、幅1里あまり、長さ1里あまりにわたり麦の被害も大きく、全滅のところもあった。またタバコ、野菜類、柿、桑、梅、ナシなどの芽を打ち落とした。
災害概要
大分県下では午後3時から午後7時にわたって雷雨があり、雷雨に伴って直入郡下竹田付近一帯では、夏蜜柑大のひょうが降って、農作物に大被害をあたえた。今回の県下の降ひょう区域は、下竹田村を中心とし、南西方より北東にわたり、直入郡全滅、玖珠郡南部、大野郡北部、大分郡西部、速見郡南部に跨り、幅数里、長さ20里余にわたった。下竹田部落では午後4時頃より南西方に雷鳴起り次第に強烈となり、午後4時30分頃より約5分間位、大粒の雨降りその後俄然「パンパン」と大なる音と共に夏蜜柑大(直径約9センチ)のひょうが約3分にわたって降り、質は軟かにて屋根および地に落ちて割れたるは、丁度雪を丸めて地に投付けたるように割れ一面白くなるまでには至らなかった。間もなくひょうは鶏卵大に変わったが、このひょうは質非常に硬く、地に落ちても割れず、平地に15センチ以上積もった。(大分測候所調査)
別府市一帯では午後5時頃、ピンポン玉大のひょうが降り、硝子窓や果樹類は大被害を受け、市内野口の温床では、温床硝子800枚が目茶目茶に破損された。(大分合同新聞記事)
【出典:大分県災害誌 資料篇(1952)】
災害データ
- 死者・行方不明者数
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- 負傷者数
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- 住家全壊/全焼数
- 戸(棟)
- 住家半壊/半焼数
- 戸(棟)
- 住家一部損壊数
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- 床上浸水数
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- 床下浸水数
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- 道路被害 ※事前通行規制は除く
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- 橋梁被害
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- 山・崖崩れ
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- 被害総額
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