NHK大分放送局 × 大分大学減災・
復興デザイン教育研究センター(CERD)

大分県に於いて去る7月12日暴風雨洪水に付き被害景況を調査したるに玖珠郡にては堤防の切所6箇所、延長238間、同缺所20箇所、延長518間、川除の破損8箇所、延長251間、道路潰崩3箇所、延長14間、同置土の破壊2箇所、延長625間、橋梁の流失6箇所、延長26間4尺、田方作毛の流失23町5段4畝17歩、同地盤の破損8段3畝9歩、畑方作毛の流亡1段3畝17歩、同地盤の破損7畝25歩、家屋の潰崩3戸、同半壊2戸、日田郡にては堤防の切所14箇所、延長513間、同缺所43箇所、延長908間、川除の破損11箇所、延長362間、道路の潰崩33箇所、延長316間、同置土の破損35箇所、延長2894間、橋梁の流失7箇所、延長63間、同破損2箇所、延長4間、田方作毛の流失36町、同地盤の破損10町、畑方作毛の流失4町、同地盤の破損2町、家屋の潰崩7戸、同破損85戸、牛死亡1頭、人負傷1名、下毛郡にては堤防の破損57箇所、延長579間、同枠の破損30箇所、田畑の被害13町3段8畝10歩、家屋流失1戸、同破損3戸とす。

【出典：官報1263号（1887年9月12日）】

11日 筑後川増水19尺5寸（唯我漫筆）
13日 筑後川洪水瀬ノ下の水位2丈5寸（洪水ト豫報）

【出典：福岡県災異誌（福岡測候所,1936）】