大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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災害【平成27年8月台風第15号】

発生期間 平成27年8月24日-平成27年8月25日 |災害番号:011950|固有コード:01195000

災害の種別
台風 大雨 強風
市町村
佐伯市

概要

平成27年8月15日03時にグアム島付近で発生した台風第15 号(GONI)は、発達しながら西北西進し17日09時には非常に強い台風となった。その後、21日フィリピンの北から急に北北東へ進路を変え、23日19時頃西表島付近を通過し、東シナ海を北東へ進み九州へ接近した。25日早朝には、鹿児島県阿久根市付近及び熊本県宇城市付近を通過後、熊本県荒尾市付近に上陸し、福岡県を通過後玄界灘へ抜けた。大分県では、25日になって次第に風雨が強まり、06時には台風の暴風域に全域が入った。台風は25日朝大分県に最接近し、午後には暴風域から脱した。

台風が最も接近していた25日07時過ぎ、佐伯市の国道388号を走行していたトラックが橋の上で強風に煽られ横転し、運転していた男性が軽傷を負った。その他、大分市、日田市や臼杵市で強風に煽られ転倒した5名の男女が軽傷を負った。また、強風によって住宅の一部損壊が3棟、非住家被害が9棟発生した他、各地で倒木や土砂災害による道路被害が多数発生した。 県内では15市町村において125 世帯166人が近くの公民館等に自主避難をした。
交通機関では、JR は県内を走る日豊本線、久大本線、豊肥本線の全線が25日始発から運転を見合わせた。同日夕方から各線徐々に運転を再開したが、ダイヤは終日乱れた。空路はアイベックスが終日欠航となった。その他の航空会社は午後の便から順次運航を再開した。航路では国道九四フェリーー、宿毛フェリー、宇和島運輸フェリー(臼杵-八幡浜)とフェリーさんふらわあが終日欠航した。九四オレンジフェリー、スオーナダフェリー、宇和島運輸フェリー(別府-八幡浜)は夜の便から運航を再開した。県内のバス会社の各路線も始発から運休していたが、台風の通過を待って運行を再開した。農林水産業では、強風による梨やぶどうの落下、白ネギや水稲の倒伏、ビニールハウス等の農業施設被害があった。また、林道の損壊や漁港や養殖施設の損壊等が発生した。
県内の学校関係では、小学校19 校、中学校13 校、高等学校27 校が臨時休校とした他、高等学校2 校が登校時間を遅らせ、2 校が自宅待機とした。
ライフラインでは、九州電力大分支社によると、各地で倒木による断線や、樹木の接触に伴うショートが発生したことが原因とみられる停電が発生し、県内では最大で34,400 世帯で停電した。また、竹田市や臼杵市では簡易水道や上水道の断水が発生した。

【出典:大分地方気象台提供資料】

災害データ

最低気圧
967.6hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
2015/8/25 6:30
最大風速の風向
南南東
最大風速
25メートル
最大風速の観測地
蒲江
最大風速の観測日時
2015/8/25 6:18
累積最大降水量
267ミリ
累積最大降水量観測地
椿ヶ鼻
日最大降水量
245ミリ
日最大降水量観測地
椿ヶ鼻
最大日降水量の観測年月日
2015/8/25
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
椿ヶ鼻
最大1時間降水量の観測年月日時間
2015/8/25 7:12
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
6戸(棟)
床上浸水数
-
床下浸水数
-
道路被害 ※事前通行規制は除く
78か所
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
1,237,470 千円