災害【平成26年10月台風第19号】
発生期間 41924-平成26年10月14日 ) |災害番号:011900|固有コード:01190000
- 災害の種別
- 台風 大雨 洪水 高潮
概要
10月3日21時にマーシャル諸島で発生した台風第19号は、海面水温の高い海域を北西へ進みながら発達し、8日03時にはフィリピンの東で中心気圧900hPa、中心付近の最大風速60m/sの猛烈な台風となった。台風は、12日00時半頃に沖縄本島付近を中心気圧950hPa、中心付近の最大風速45m/sの大型で非常に強い勢力で通過した。12日03時には大型で強い台風となり奄美大島の近海を北上した。13日03時には屋久島の西約170キロを北上し、08時半頃に鹿児島県枕崎市付近に上陸した。13日09時には枕崎市付近を東北東へ進み日向灘に抜け、14時半頃に高知県宿毛市付近に再上陸した。さらに、西日本から東日本の陸地を北東へ進み、14日09時に三陸沖で温帯低気圧となった。大分県では12日から雨雲がかかり始め、13日にかけて、台風第19号に伴う発達した雨雲により局地的に激しい雨が降り大雨となった他、各地で強風を観測した。
13日、宇佐市では、駅館川の水位が上昇したため、4,338世帯10,235人に避難勧告が出されたのをはじめ、4市で一時1万人以上に避難勧告が出された。また、16市町村で267世帯415人が公民館等に避難した。13日、佐伯市長谷岸河内で大越川横の市道が増水した川の水で削られ、長さ30メートルにわたって崩壊した。その他、土砂崩れや冠水が相次ぎ佐伯市や杵築市等県内12市町村で国道、県道など69箇所で通行止めとなった。農林水産業の被害では、強風による水稲の倒伏被害がほぼ全域で発生した他、農業用のビニールハウスの破損や、沿岸では漂着ごみが漁港にたまる被害が発生した。水稲の倒伏は豊肥、東部、北部の各地域を中心に計1,700ヘクタールほどの見込み。ビニールハウスの破損は南部で花卉20アール、東部で小ネギ8アールが被害を受けた。
13日、県内の交通機関は大きく乱れた。JRでは全線で一部区間の運転を見合わせた。特急列車は九州横断特急、ゆふ、ゆふいんの森が終日運休し、ソニックなども一部運転を取りやめた。普通列車は本数を減らして運転したが、日豊本線では倒木による停電で遅れも出た。海路では、大分と関西、四国を結ぶフェリーは全便が欠航した。空路では、大分空港発着の33便が欠航
した。高速バスでは、京都や広島、熊本に向かう便が運休した他、臼杵、津久見、豊後大野、竹田の各市内の路線バスが終日運転を見合わせた。高速道路は雨のため大分道や東九州道、日出バイパスの一部で一時通行止めとなった。
九州電力大分支社によると、13日、強風による断線が原因で、大分市、中津市等7市で最大700戸が停電した。
【出典:大分地方気象台提供資料】
災害データ
- 最低気圧
- 985.9hPa
- 最低気圧観測地
- -
- 最低気圧観測日時
- 2014/10/13 12:39
- 最大風速の風向
- 東北東
- 最大風速
- 19.2メートル
- 最大風速の観測地
- 武蔵
- 最大風速の観測日時
- 2014/10/13 5:55
- 累積最大降水量
- 325.5ミリ
- 累積最大降水量観測地
- 院内
- 日最大降水量
- 301.5ミリ
- 日最大降水量観測地
- 院内
- 最大日降水量の観測年月日
- 2014/10/13
- 最大1時間降水量
- -
- 最大1時間降水量の観測地
- 佐伯
- 最大1時間降水量の観測年月日時間
- 2014/10/13 11:16
- 死者・行方不明者数
- -
- 負傷者数
- -
- 住家全壊/全焼数
- 戸(棟)
- 住家半壊/半焼数
- 戸(棟)
- 住家一部損壊数
- 2戸(棟)
- 床上浸水数
- -
- 床下浸水数
- 9戸(棟)
- 道路被害 ※事前通行規制は除く
- 145か所
- 橋梁被害
- -
- 山・崖崩れ
- 4か所
- 被害総額
- 1,137,693 千円