大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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災害【平成15年5月台風第4号】

発生期間 平成15年5月29日-平成15年5月31日 |災害番号:011010|固有コード:01101000

災害の種別
台風 大雨 高潮

概要

5月26日9時に南シナ海で発生した台風第4号は、29日には沖縄の南海上を北東へ進み、30日9時には沖縄の東南東の海上に達した。その後、次第に速度を速めながら、15時には名瀬市の南東海上、21時には種子島の南南東の海上へ進んだ後、日向灘、豊後水道を北上した。31日5時頃、宇和島市付近に上陸し、9時に温帯低気圧となった。台風は31日5時頃大分県に最も接近した。台風第4号の影響で大分県では、南部を中心に大雨となった。期間降水量は宇目で224ミリ、蒲江で177ミリ、出羽で171ミリ、臼杵で155ミリに達した。

台風による大雨で、山がけ崩れが宇目町、佐伯市など4か所、道路損壊が宇佐市、安心院町の2か所で発生した。交通機関では、30日と31日にフェリーの欠航や遅れが出た。30日の欠航状況はオレンジフェリー5便、国道九四フェリー23便、佐伯・宿毛フェリー4便、宇和島運輸フェリー3便が欠航した。31日はオレンジフェリー午前中の7便、国道九四フェリー午前中の全便、佐伯・宿毛フェリー午前中の4便、宇和島運輸フェリー5便、大分ホーバーフェリー午前中の全便、高速船ソレイユは全便が欠航した。JRでは、30日強風のため日豊本線の津久見駅-日代駅間で一時運転を見合わせた。この影響で、特急列車4本に最大約1時間25分の遅れ、普通列車1本が1時間40分遅れた。また、特急列車2本、普通列車10本が部分運休した。航空便では、30日に東京発大分行きの日本エアシステム341便(20時25分着予定)が約10分遅れた。高速道路では、30日に濃霧のため、一部区間が通行止めとなった。高速バスのトロピカル(大分-鹿児島)は全便(4便)運休した。台風の強雨により、北部、中部を中心に麦、野菜等の農作物に被害が出た。農作物等の被害総額は11,454万円。県内の小・中学校、高校のうち75校が30日午後の授業を順次打ち切り、児童生徒を途中下校させた。

【出典:大分県災異誌 第7編(平成13年-平成23年)(2012.2)】

【平成15年5月台風第4号】

【出典:2003/5/30 21:00の天気図】

災害データ

最低気圧
-
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
-
最大風速の風向
西北西
最大風速
16メートル
最大風速の観測地
豊後高田
最大風速の観測日時
2003/5/31 16:50
累積最大降水量
224ミリ
累積最大降水量観測地
宇目
日最大降水量
171ミリ
日最大降水量観測地
宇目
最大日降水量の観測年月日
2003/5/30
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
蒲江
最大1時間降水量の観測年月日時間
2003/5/31 1:50
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
-
床下浸水数
-
道路被害 ※事前通行規制は除く
15か所
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
327,436 千円