大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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災害【平成8年8月台風第12号】

発生期間 平成8年8月13日-平成8年8月14日 |災害番号:010540|固有コード:01054000

災害の種別
台風 大雨
市町村
佐伯市 大分市

概要

8月6日12時、南大東島の北海上で発生した台風第12号は夏台風特有の動きをして、ゆっくりした速度で南東進した後、8日21時ごろから向きを西から西北西に変えて進んだ。12日15時ごろ沖縄を通過した後、「大型で強い」勢力を保ったまま北北東に進み、14日10時過ぎ熊本市付近に上陸した。上陸後、毎時35キロの速さで北東へ進み、12時ごろ日田市付近、13時ごろ中津市付近を通過し周防灘へ抜けた。その後、台風は15時過ぎ徳山市付近に再上陸し、中国地方を横断して日本海へ進み、15日9時ごろ新潟県北部に上陸した後、太平洋に抜けて16日9時千島近海で温帯低気圧となった。

負傷者2名、山崖崩れが緒方町と宇目町で2か所、屋根瓦が飛ぶなどの家屋一部損壊が9棟、非住家損壊が4棟の被害があった。
(交通規制)強風のため大分自動車道、宇佐・別府道路、空港道路などが09時30分から19時ごろまで全面通行止めとなった。この他、風倒木や落石による通行止めが17か所、高潮による道路冠水で通行止めが1か所(佐賀関町)あった(県警調べ)。JRは日豊線、豊肥線、久大線とも運休し、海の便は欠航や遅れ、飛行機は始発から日中はすべて欠航し、交通機関はマヒ状態となった。また、停電が16,740戸であった。(県消防防災課調べ)
農作物被害は野菜がもっとも多く、白ねぎ、小ねぎ、トマト、なすなどが倒れて茎が折れる被害が225ha。果樹は、ナシ、ミカン、ブドウなどが落果する被害が1,008ha。水稲が729ha、菜たばこが3ha、花きが4haの被害となっている。農業関係施股の被害はビニ一ルハウスなど、農地や水路等農業用施設の被害があった(県農政部調べ8月16日現在)

【出典:大分県災異誌 第6編(平成3年-平成12年)(2002.3)】

【平成8年8月台風第12号】

【出典:1996/8/14 9:00の天気図】

災害データ

最低気圧
969.8hPa
最低気圧観測地
日田
最低気圧観測日時
1996/8/14 12:07
最大風速の風向
南南東
最大風速
26メートル
最大風速の観測地
蒲江
最大風速の観測日時
1996/8/14 11:00
累積最大降水量
191ミリ
累積最大降水量観測地
宇目
日最大降水量
168ミリ
日最大降水量観測地
倉木
最大日降水量の観測年月日
1996/8/14
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
倉木
最大1時間降水量の観測年月日時間
1996/8/14 6:00
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
2戸(棟)
住家一部損壊数
163戸(棟)
床上浸水数
-
床下浸水数
-
道路被害 ※事前通行規制は除く
29か所
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
2,435,334 千円

主な被害

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