NHK大分放送局 × 大分大学減災・
復興デザイン教育研究センター(CERD)

マーシャル諸島近海で6日に発生した台風第11号は、18日日向灘を北上し、同日21時ごろ大分県と宮崎県の県境付近に上陸した。その後、台風は速度を20キロ/時間とやや早めながら北に進み23時ごろ大分市付近を通り国東半島から周防灘に抜けた。県下は南部を中心に17日午後から雨が降り始めた。台風が県下を通過するころには勢力も中型で弱く暴風域もなくなった。このため台風の中心が通った割には風も弱く大分空港で最大瞬間風速20.2メートルが観測された程度であった。総降水量は県の南部や中部及び耶馬渓で100～200ミリに達したが、北部や西部では50ミリ以下と少なかった。

18日、鉄道・フェリー・航空など海陸空などの交通機関は終日大きく乱れ、県南部や山間部では崖崩れや道路の損壊・冠水などが発生した。本耶馬渓町東屋形の県道では、山腹から約100立方メートルの土砂が風倒木を巻き込みながら崩れ落ち幅4mの道路を長さ20mにわたってふさいだ。（大分合同新聞）大分県災害対策本部8月18日15時30分設置8月24日17時解散。

【出典：大分県災異誌 第6編(平成3年-平成12年)（2002.3）】

【出典：1992/8/18 21:00の天気図】