大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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災害【平成3年9月台風第17号】

発生期間 平成3年9月13日-平成3年9月14日 |災害番号:010070|固有コード:01007000

災害の種別
台風 大雨 高潮

概要

11日沖の鳥島近海で発生した台風第17号は、13日沖縄本島を経て勢力を強めながら東シナ海を北上した。その後、台風は中型で強い勢力を保ち14日5時半ごろ長崎市付近に上陸したのち九州北部をとおり山陰沿岸を北東に進んだ。県下は、14日明け方から昼まえにかけ暴風域に入った。このため、県の北部・西部を中心として最大風速が10メートルを超え、日田で最大瞬問風速34.3メートルを記録した。また、雨は国見で14日5時までの1時間に78ミリの強雨を観測し、13日から14日の総降水量は160ミリに達した。その他の地域では100ミリ以下の降水量であった。

この台風による被害は、県北部と西部を中心に目立った。日田市・郡や中津巿などでは収穫期を迎えたナシが落果したのをはじめ、夏秋野菜や水稲など農作物の被害は2037ヘクタールに及び、ビニールハウスの倒壊・破損は41ヘクタールに達した。また、樹木倒壊などのため県下各地で停電があり、日田・玖珠・国東・宇佐・中津などで約19000戸が停電した。このほか、強風のため陸・海・空で運休や欠航が相次ぎ、県内全域の小・中・高校では臨時休校や登校時間を遅らせる処置をとる学校が多かった。

【出典:大分県災異誌 第6編(平成3年-平成12年)(2002.3)】

【平成3年9月台風第17号】

【出典:1991/9/13 21:00の天気図】

災害データ

最低気圧
984.7hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
1991/9/14 7:22
最大風速の風向
南東
最大風速
18メートル
最大風速の観測地
豊後高田
最大風速の観測日時
1991/9/14 8:00
累積最大降水量
-
累積最大降水量観測地
-
日最大降水量
152ミリ
日最大降水量観測地
国見
最大日降水量の観測年月日
1991/9/14
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
国見
最大1時間降水量の観測年月日時間
1991/9/14 5:00
死者・行方不明者数
-
負傷者数
2人
住家全壊/全焼数
2戸(棟)
住家半壊/半焼数
45戸(棟)
住家一部損壊数
132戸(棟)
床上浸水数
6戸(棟)
床下浸水数
85戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
50か所
橋梁被害
2か所
山・崖崩れ
118か所
被害総額
4,275,343 千円