大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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災害【平成1年7月台風第11号】

発生期間 平成1年7月27日-平成1年7月28日 |災害番号:009800|固有コード:00980000

災害の種別
台風 大雨
市町村
佐伯市

概要

23日9時にフイリピンの東海上で発生した台風第11号は発達しながら北上し、26日3時には父島の南西海上に達した。その後進路を次第に北西に変え、27日23時40分ごろ大隅半島に上陸した。台風は薩摩半島、五島列島を通って朝鮮半島南部に上陸し、29日、弱い熱帯低気圧に変わり消滅した。県下は27日17時前に台風の中心から300キロ以内の範囲に入り、中部・南部を中心に風雨が強まり、総降水量は出羽で243ミリ、宇目で211ミリを観測した。風速は大分で最大瞬間風速23.7メートルの7月としては第2位の強い風を記録した。

宇目町大平の町道でがけ崩れが発生し、約60トンの土砂が道路を埋め通行止めとなったほか、JRでは運休が40本、遅延は55本にも及び、航空やフェリー便などに欠航が相次ぐなどの交通障害が発生した。また、九州農政局の調べでは野菜、果樹、飼料用作物や農業用施設に被害が及び、被害額は8億3千万円に達した。特に中津巿のナシ園(35ヘクタール)では最高4割程度の果実が強風に吹き落とされた。このほか、強風によって送電線が切れる事故が相次ぎ県南を中心に約6,800戸が30分から2時間にわたって停電した。

【出典:大分県災異誌 第5編(昭和56年~平成2年)(1991.12)】

【平成1年7月台風第11号】

【出典:1989/7/28 9:00の天気図】

災害データ

最低気圧
993.9hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
1989/7/28 5:34
最大風速の風向
最大風速
12.6メートル
最大風速の観測地
大分
最大風速の観測日時
1989/7/28 0:50
累積最大降水量
250ミリ
累積最大降水量観測地
出羽
日最大降水量
175ミリ
日最大降水量観測地
出羽
最大日降水量の観測年月日
1989/7/28
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
-
最大1時間降水量の観測年月日時間
-
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
-
床下浸水数
2戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
386か所
橋梁被害
2か所
山・崖崩れ
6か所
被害総額
5,372,051 千円

主な被害

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町道で崖崩れが発生し、約60トンの土砂が道路を埋め通行止めとなった。

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