災害【昭和62年8月台風第12号】
発生期間 昭和62年8月30日-昭和62年8月31日 ) |災害番号:009690|固有コード:00969000
- 災害の種別
- 台風 強風
- 市町村
- 別府市
概要
22日グアム島の南海上で発生した台風第12号は、4日後の26日には中心気圧が915ミリバールと大型で非常に強い台風に発達した。台風はその後も大型で強い勢力を保ちながら速度を増して30日3時には沖縄の西海上を進み、その後、向きを北北東に変えた。30日21時には福江市の南西海上を経て対馬の西を通り日本海へ抜けた。県下では30日深夜から31日にかけて激しい風が吹き、大分市では31日1時20分に南南東の風32.1メートルの最大瞬間風速を記録じた。この値は1940年の観測開始以来第3位、8月の記録としては第1位の値となった。この台風は、九州各地で風に関する観測記録の極値を更新するなどの暴風をもたらした「風台風」で、一方、雨は全域で3~70ミリと少なかった。
31日01時ごろ別府巿照波園町で神社の神木の枝が強風のためつけ根から折れ民家を直撃し、民家が半壊した。この他、大分・津久見・日田市などでも住宅や倉庫の屋根が飛び、また、街路樹が根こそぎ吹き倒され、看板がいたる所で吹き飛んだ。強風のピークが深夜から朝にかけての時間帯であったため人的被害はなかった。(農作物被害)安心院町のブドウ団地(320ha)では、枝が吹き折られ、実にも傷がつき、落果するなどの被害を受け、日田や中津地方のナシは全体の20〜50%が落果した。また、水稲や夏秋野菜(キュウリ・ピーマンなど)の倒伏、ビニールハウスの破損などが加わり、農業関係被害は17億円に達した。(停電)配電線に木が倒れかかったり、強風で断線するなどの停電が相次ぎ、30日夜から31日08時までの停電戸数は43,900戸にのぼった。
【出典:大分県災異誌 第5編(昭和56年~平成2年)(1991.12)】
【出典:1987/8/31 9:00の天気図】
災害データ
- 最低気圧
- 987.6hPa
- 最低気圧観測地
- -
- 最低気圧観測日時
- 1987/8/31 1:50
- 最大風速の風向
- 南東
- 最大風速
- 14.5メートル
- 最大風速の観測地
- 大分
- 最大風速の観測日時
- 1987/8/31 0:50
- 累積最大降水量
- 24ミリ
- 累積最大降水量観測地
- 日田
- 日最大降水量
- 17ミリ
- 日最大降水量観測地
- 日田
- 最大日降水量の観測年月日
- 1987/8/31
- 最大1時間降水量
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- 最大1時間降水量の観測地
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- 最大1時間降水量の観測年月日時間
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- 死者・行方不明者数
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- 負傷者数
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- 住家全壊/全焼数
- 戸(棟)
- 住家半壊/半焼数
- 1戸(棟)
- 住家一部損壊数
- 44戸(棟)
- 床上浸水数
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- 床下浸水数
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- 道路被害 ※事前通行規制は除く
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- 橋梁被害
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- 山・崖崩れ
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- 被害総額
- 2,268,348 千円