大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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災害【昭和60年8月台風第13号】

発生期間 昭和60年8月30日-昭和60年8月31日 |災害番号:009510|固有コード:00951000

災害の種別
台風 強風

概要

26日15時、石垣島の南海上で発生した台風第13号は、次第に勢力を強めながら東進、29日から北に向を転じ、31日4時には鹿児島県枕崎市に上陸した。その後台風は、中型で並の勢力を保ちながら九州西岸を縦断して31日10時には唐津市付近を通過し玄界灘に抜けた。台風の通過した九州西岸の八代海や有明沿岸では暴風により漁船などの転覆が相次ぎ31名が亡くなった。県下では、30日夜半前から31日昼過ぎにかけて風が強く、日田市で累年第3位にあたる25.8メートルの最大瞬間風速を記録した。また、大分空港では31日9時05分に南東27.4メートルの最大瞬間風速が観測された。雨は、県の南部と西部の一部で100ミリを超えた程度で、その他の地域では少なかった。

台風第13号による強い風で、農作物を中心に被害が発生し、この内、被害額が大きいのは果樹で日田などのナシや県下全域のクリなどが628ヘクタールで落下した。水稲は1,550ヘクタールで倒伏や葉ズレが起きたほか、野菜は三重・竹田・玖珠地方のキャベツ、トマトなど205ヘクタールで被害が出るなど、農作物の被害総額は4億8千万円に達した。また、ビニールハウス609棟でビニールが破れたりパイプが曲るなどの被害が出たほか、畜舎3棟が被害を受けた。(停電)九電の調べでは、強い風のため送電線が切れるなどの事故が発生し、県下各地で停電が相次ぎ、大分市で3,300戸、蒲江町で2,500戸など県下で合せて28,000戸が停電した。(交通障害)強い風の影響で、九四フェリーが全便欠航したのをはじめ、空・海・陸とも欠航や遅れが発生した。

【出典:大分県災異誌 第5編(昭和56年~平成2年)(1991.12)】

【昭和60年8月台風第13号】

【出典:1985/8/31 9:00の天気図】

災害データ

最低気圧
989.3hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
1985/8/31 8:50
最大風速の風向
南東
最大風速
21.3メートル
最大風速の観測地
大分空港
最大風速の観測日時
1985/8/31 9:10
累積最大降水量
138ミリ
累積最大降水量観測地
下障子
日最大降水量
118ミリ
日最大降水量観測地
下障子
最大日降水量の観測年月日
1985/8/31
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
日田
最大1時間降水量の観測年月日時間
1985/8/31 9:10
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
-
住家半壊/半焼数
-
住家一部損壊数
-
床上浸水数
-
床下浸水数
-
道路被害 ※事前通行規制は除く
34か所
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
1,307,139 千円