大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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災害【昭和45年8月台風第9号】

発生期間 昭和45年8月13日-昭和45年8月15日 |災害番号:007830|固有コード:00783000

災害の種別
台風 大雨 強風

概要

マリアナ北西方に発生した熱帯低気圧は西進し、9日18時南大東島南方洋上で台風9号に発達した。14日早朝には屋久島の南西約200キロの海に達した。このころから県南部では、はげしい風と、断続的な雨が強まった。14日23時ごろ長崎市付近に上陸した。台風が福岡市の南を通過する15日2時ごろが最も強かった。県内の各地ではこのころ次々に最大風速や、1時間最大降水量が現われた。

県下では台風による死傷者はなかったが、降水量の多かった国東、津久見、臼杵地方に家屋の浸水、道路の損壊などが多く、また、強風による家屋の損壊は県の南部、内陸部に多かった。農作物では水害よりも風害によるものが大きく、県北を中心としたブドウ、日田、玖珠地方のナシ、県南のミ力ンなどの果樹関係の被害が他の農作物の被害を大幅に上回った。土木関係のおもなものは河川の欠損、道路の破損である。県が18日現在まとめた被害総額は17億5千万円あまりに上り、そのうち、農作物は11億9千2百万円でおもな内訳は果樹4億8千3百万円、野菜2億4百万円、水稲2億5千4百万円、七島イ1億3千9百万円などである。土木施設は3億5千7百万円であつた。

【出典:大分県災異誌 第3編(1975)】

【昭和45年8月台風第9号】

【出典:1970/8/14 21:00の天気図】

災害データ

最低気圧
977.9hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
1970/8/15 2:02
最大風速の風向
南南東
最大風速
16.5メートル
最大風速の観測地
大分
最大風速の観測日時
1970/8/15 2:00
累積最大降水量
329ミリ
累積最大降水量観測地
津久見
日最大降水量
284ミリ
日最大降水量観測地
津久見
最大日降水量の観測年月日
1970/8/14
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
日田
最大1時間降水量の観測年月日時間
1970/8/15 2:00
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
2戸(棟)
住家半壊/半焼数
11戸(棟)
住家一部損壊数
226戸(棟)
床上浸水数
38戸(棟)
床下浸水数
541戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
248か所
橋梁被害
3か所
山・崖崩れ
10か所
被害総額
1,882,310 千円