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被害【平成24年7月大雨】日田市東有田

|災害番号:011711|固有コード:01171101

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市町村
日田市

概要(被害)

住宅の裏山の斜面が幅20メートル、高さ8メートルにわたって崩れ土砂が流れ出した。土砂は住宅の横にある倉庫まで押し寄せた。けが人はいなかったものの、この住宅に住む1世帯6人が自主的に避難した。

災害概要

7月1日梅雨前線は九州北岸に停滞し、大分県は南西の場となり県の西部を中心に100ミリを超える降水量となった。由布市及び別府市では土石流が発生した。

7月1日18時30分頃、由布市川上(岳本川)及び別府市堀田(堀田川)において、土石流が発生した。この影響で、2棟が床上浸水し、7棟が床下浸水の被害が発生し、9世帯 20名が罹災し、6世帯8名が自主避難をした。また、日田市天瀬町においても、避難準備情報が発令され、1世帯6名が自主避難をした。被災額は、公共土木施設の被害が 62億2,170万円等、農産被害、林産被害を含めて、総額は66億9,890 万円に上った。

【出典:大分地方気象台提供資料】

6月30日は、朝鮮半島北部を東進した低気圧からのびる温暖前線が北上し、九州北部地方は低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流入して、大気の状態が不安定となった。7月1日は、対馬海峡から南下した梅雨前線が九州北部地方に停滞し、特に夕方から夜のはじめ頃を中心に大気の状態が非常に不安定となった。
なお、6月23日~27日にかけて、梅雨前線の影響により広範囲で200ミリを超える大雨となっていた。

6月30日から7月1日までの2日間で、椿ヶ鼻(日田市)で160.0ミリ、玖珠(玖珠町)で138.5ミリ、湯布院(由布市)で120.0ミリ及び日田(日田市)で114.0ミリの大雨となった。

【出典:災害時気象資料 ー平成24年6月30日から7月1日にかけての大分県の大雨についてー(大分地方気象台)】

災害データ

最低気圧
1004hPa
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
2012/7/1 17:03
最大風速の風向
西南西
最大風速
7.3メートル
最大風速の観測地
武蔵
最大風速の観測日時
2012/7/1 10:16
累積最大降水量
160ミリ
累積最大降水量観測地
椿ヶ鼻
日最大降水量
108.5ミリ
日最大降水量観測地
玖珠
最大日降水量の観測年月日
2012/7/1
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
玖珠
最大1時間降水量の観測年月日時間
2012/7/1 18:28
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
2戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
2戸(棟)
床下浸水数
7戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
61か所
橋梁被害
2か所
山・崖崩れ
-
被害総額
6,698,933 千円

主な被害

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岳本川で土石流が発生。流域のホテルと住宅、数棟に達し、住宅1戸が半壊、13戸に床上・床下浸水となる被害が出た。そのため6世帯8人が自主的に避難した。なお川の上流にある2つの砂防堰堤が土砂をせき止め、被害の軽減につながっていた。災害後、さらに2つの砂防堰堤を設置することになっている。

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