大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【平成21年8月台風第9号】竹田市片ヶ瀬 滑瀬橋

|災害番号:011480|固有コード:01148001

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市町村
竹田市

概要(被害)

国道502号線滑瀬橋付近で崩れ落ちてきた土砂により8人が軽傷を負った。車8台が被災し、3台は大野川に流され、5台は土砂に埋まった。

災害概要

台風第9号は10日15時には潮岬の南約270キロの海上にあって、北北東へ進んでいた。大分県では台風からの湿った空気の流れ込みと、日ざしの影響で大気の状態が非常に不安定となっており、積乱雲が発生し発達した。これにより竹田で18時から19時の1時間に69.5ミリ、18時53分までの最大1時間降水量は78.0ミリの非常に激しい雨が降った。10日9時の沿岸波浪実況図では、豊後水道のK地点(佐伯市沖)では南東の波で周期12秒、波高2メートルと解析している。風は北北東約8メートルである。10日21時の沿岸波浪実況図では、豊後水道のK地点(佐伯市沖)では南東の波で周期11秒、波高1.5メートルと解析している。風は北北西7メートルである。台風が遠ざかるにつれ、風、波ともに収まった。

竹田市片ヶ瀬の国道502号線滑瀬橋付近で崩れ落ちてきた土砂により8名が軽傷を負った。また、車8台が被災した。3台は大野川に流され、5台は土砂に埋まった。竹田市で住家被害、崩土により半壊や土砂崩落により一部損壊があわせて3棟、床下浸水が18棟あった。豊後大野市で床上浸水が3棟あった。道路被害があわせて64箇所発生した。佐伯市沖合いの岩場で釣りをしていた男性2名が、18時30分頃、足を波にさらわれ海中に転落した。1名は漁船に救助されたがもう1名は現在も行方不明。救助された方の話では、潮をかぶるほどの波ではなかったとのことである。

【出典:大分県災異誌 第7編(平成13年-平成23年)(2012.2)】

【平成21年8月台風第9号】

【出典:2009/8/10 21:00の天気図】

災害データ

最低気圧
-
最低気圧観測地
-
最低気圧観測日時
-
最大風速の風向
北北東
最大風速
5メートル
最大風速の観測地
佐伯
最大風速の観測日時
2009/8/10 15:13
累積最大降水量
-
累積最大降水量観測地
-
日最大降水量
154.5ミリ
日最大降水量観測地
竹田
最大日降水量の観測年月日
2009/8/10
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
竹田
最大1時間降水量の観測年月日時間
2009/8/10 18:53
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
1戸(棟)
住家一部損壊数
2戸(棟)
床上浸水数
2戸(棟)
床下浸水数
18戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
64か所
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
1,807,265 千円

主な被害

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沖合いの岩場で釣りをしていた男性2人が、足を波にさらわれ海中に転落した。1名は漁船に救助されたがもう1名は現在も行方不明。救助された方の話では、潮をかぶるほどの波ではなかったとのことである。

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