被害【平成5年7月台風第5号】佐伯市 大入島
|災害番号:010270|固有コード:01027002
- 市町村
- 佐伯市
概要(被害)
民家の裏山が崩れ、住家が半壊した。
災害概要
小型で弱い台風第5号は、27日11時過ぎに大隅半島に上降し、その後、ごく小さく弱い台風に勢力を弱め、毎時40〜50キロの速度で北上した。14時過ぎ宮崎県から大分県へ進んだ合風は、15〜16時にかけて大分市付近を通過したが、台風はこの段階で勢力を僅かに強め大分地方気象台では15時50分に989.8ヘクトパスカルの最低気圧を観測した。台風は、17時ごろ国東半島を経て周防灘に入った。台風の中心が近くを通過した沿岸部では短時間に強風が吹き荒れ、大分空港では最大瞬間風速37.6メートルを観測したほか、大分市でも7月としては累年第1位の最大瞬間風速27.0メートルを記録した。総雨量は県の南部で250ミリを越えたほか、西部の一部を除く全域で100ミリ越える大雨となった。
27日15時50分ごろ、耶馬渓町山移で民家の裏山が、幅約50m・長さ約150mにわたって崩れ落ち、大量の風倒木を含む土砂が民家を押しつぶし家にいた3名が死亡した。また、佐伯市大入島では民家の裏山が崩れ、住家が半壊した。このほか、27日の県下は、沿岸部を中心にして崖崩れや道路の損壊が相次いだ。(大分県警察調べ)
27日21時25分ごろ、杵築市沖で台風に流された漁船を捜しに出かけた2人乗りの船が横波を受けて転覆し男性一人が死亡した。また、臼杵市では27日、田圃の給水ポンプを移動中に誤って増水した臼杵川に転落したと思われる男性一人が死亡した。(大分合同新聞:警察ではいずれも事故扱い)
【出典:大分県災異誌 第6編(平成3年-平成12年)(2002.3)】
【出典:1993/7/27 9:00の天気図】
災害データ
- 最低気圧
- 989.8hPa
- 最低気圧観測地
- -
- 最低気圧観測日時
- 1993/7/27 15:50
- 最大風速の風向
- 南南東
- 最大風速
- 17メートル
- 最大風速の観測地
- 蒲江
- 最大風速の観測日時
- 1993/7/27 15:00
- 累積最大降水量
- 293ミリ
- 累積最大降水量観測地
- 佐伯
- 日最大降水量
- 248ミリ
- 日最大降水量観測地
- 国見
- 最大日降水量の観測年月日
- 1993/7/27
- 最大1時間降水量
- -
- 最大1時間降水量の観測地
- 佐伯
- 最大1時間降水量の観測年月日時間
- 1993/7/27 1:00
- 死者・行方不明者数
- 3人
- 負傷者数
- -
- 住家全壊/全焼数
- 2戸(棟)
- 住家半壊/半焼数
- 1戸(棟)
- 住家一部損壊数
- 30戸(棟)
- 床上浸水数
- 1戸(棟)
- 床下浸水数
- 147戸(棟)
- 道路被害 ※事前通行規制は除く
- 527か所
- 橋梁被害
- 2か所
- 山・崖崩れ
- 101か所
- 被害総額
- 11,099,048 千円