大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【昭和56年6月大雨・竜巻】玖珠郡九重町湯坪

|災害番号:009170|固有コード:00917001

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市町村
九重町

概要(被害)

九州横断道路で雨のため路肩が約40メートルにわたって崩壊、土砂約150立方メートルが流出した。このため瀬の本~長者原間の13キロメートルが全面通行止めとなった。

災害概要

25日から27日にかけて梅雨前線は対馬海峡と九州北部の間で南下北上をくり返し活動が活発となった。このため、県の北部・西部を中心に雷を伴った強い雨が降り、釈迦岳では3日間の総雨量が439ミリに達した。28日は太平洋高気圧に覆われて概ね晴れたが、山沿いの一部では弱いにわか雨が降った。29日から30日にかけて、九州北部に停滞していた梅雨前線の活動が活発となり、30日の日降水量は100ミリを超えたところがあった。また、29日16時20分ごろ日田市日高町では竜巻が発生した。竜巻発生時の日田測候所では、北西18.2メートルの最大瞬間風速、16時20分から30分までの10分間に11ミリの強い雨が観測された。測候所の現地調査では風の旋回の方向は反時計まわりと推定された。

(道路損壊)26日10時ごろ九重町湯坪の九州横断道路で雨のため路肩が約40メートルにわたって崩壊、土砂約150立方メートルが流出した。このため瀬の本~長者原間の13キロメートルが全面通行止めとなったほか、同日20時ごろ山香町立石峠付近の国道10号線沿いのがけが高さ20メートル、長さ30メートル、厚さ3メートルにわたって崩れ、国道下り車線が通行不能となった。(26、27日 大分合同新聞)
(冠水等)30日15時30分ごろ杵築市の八坂川が増水し、水があふれ、水田や畑など約60ヘクタール(市調べ)が冠水した。また、同日午後大田村の安岐川が氾濫し、水田20ヘクタールが冠水したほか、護岸が高さ2メートル、長さ400メートルにわたって崩れるなどの被害が出た。(7月1日 大分合同新聞)
(竜巻)29日16時20分ごろ、日田市日高町中磯付近で竜巻が発生、長さ200メートル、幅約30メートルの帯状の範囲内にある民家33戸の住宅の屋根がわらやテレビアンテナなどが吹き飛び、窓ガラスなどが割れるなどの被害が出た。(30日 大分合同新聞)

【出典:大分県災異誌 第5編(昭和56年~平成2年)(1991.12)】

災害データ

最低気圧
-
最低気圧観測地
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最低気圧観測日時
-
最大風速の風向
-
最大風速
-
最大風速の観測地
-
最大風速の観測日時
-
累積最大降水量
624ミリ
累積最大降水量観測地
釈迦岳
日最大降水量
159ミリ
日最大降水量観測地
釈迦岳
最大日降水量の観測年月日
1981/6/26
最大1時間降水量
-
最大1時間降水量の観測地
耶馬溪
最大1時間降水量の観測年月日時間
1981/6/25 23:00
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
2戸(棟)
住家一部損壊数
6戸(棟)
床上浸水数
1戸(棟)
床下浸水数
73戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
359か所
橋梁被害
2か所
山・崖崩れ
6か所
被害総額
3,703,681 千円

主な被害

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峠付近の国道10号線沿いのがけが高さ20メートル、長さ30メートル、厚さ3メートルにわたって崩れ、国道下り車線が通行不能となった。

竜巻が発生。長さ200メートル、幅約30メートルの帯状の範囲内にある民家33戸の住宅の屋根がわらやテレビアンテナなどが吹き飛び、窓ガラスなどが割れるなどの被害が出た。

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