被害【昭和55年9月台風第13号】竹田市立石
|災害番号:009110|固有コード:00911002
- 市町村
- 竹田市
概要(被害)
住宅の裏山が崩れ、住宅と納屋の2棟が半壊した。
災害概要
マリアナ諸島の西方海上にあった弱い熱帯低気圧は、9月7日9時に台風第13号となった。台風は、初め西北西に進み、徐々に発達しながら8日の9時には985ミリバールとなり、その後、進路を北西にとり、10日の9時には、那覇の東南東およそ270キロの海上で955ミリバールの大型の強い台風に成長した。そのころから進路を北に変え、南西諸島の東の海上を経て、11日7時50分ごろ965ミリバールの勢力を維持したまま大隅半島の南端に上陸した。上陸後は、衰えないまま九州の東沿岸ぞいに、宮崎県から大分県に入り、12時には、大分県の西部を加速しながら周防灘から宇部市付近に再上陸し、日本海に向った。なお、大分市では、台風が通過して山ロ県にあるころ最大瞬間風速25.6メートル(南西)の強い風を記録した。
台風の特性:(1)台風がはるか南の海上にあったころから、九州地方には、前線が停滞しており、この前線の活発化による降雨が多かった。台風をとりまく台風自体の雨は比較的少なかった。(2)台風中心域の強風域は、顕著でなく、中心域より離れた地域で風が強く、沿岸で風が強かった。(3)沖縄近海で強い大型の台風が発達した以外は、大型の並の勢力を保ったまま経過した。(4)大型台風であったが、大分県内を通過時、台風眼は観測されなかった。
住家半壊・一部破損4棟、同床上浸水3棟、同床下浸水121棟、耕地流失・埋没21.96ha、道路損壊29か所、鉄軌道被害3か所、山・がけ崩れ20か所、非住家被害1棟(県警調べ)
◎11日9時現在、早朝から吹き荒れた突風で送電線のショ一卜等で県内全域で27,000戸が停電した。
◎11日7時ごろ、竹田市立石で住宅の裏山が崩れ、住宅と納屋の2棟が半壊した。
◎11日8時すぎ、佐伯市では満潮時に100戸以上が浸水した。
【出典:大分県災異誌 第4編(昭和46年~55年)(1981.12)】
【出典:1980/9/10 9:00の天気図】
災害データ
- 最低気圧
- 972.1hPa
- 最低気圧観測地
- -
- 最低気圧観測日時
- 1970/9/11 13:20
- 最大風速の風向
- 南東
- 最大風速
- 20.6メートル
- 最大風速の観測地
- 大分空港
- 最大風速の観測日時
- 1980/9/11 8:05
- 累積最大降水量
- 381ミリ
- 累積最大降水量観測地
- 下障子
- 日最大降水量
- 265ミリ
- 日最大降水量観測地
- 下障子
- 最大日降水量の観測年月日
- 1980/9/10
- 最大1時間降水量
- -
- 最大1時間降水量の観測地
- 日田
- 最大1時間降水量の観測年月日時間
- 1980/9/11 12:10
- 死者・行方不明者数
- -
- 負傷者数
- -
- 住家全壊/全焼数
- -
- 住家半壊/半焼数
- 3戸(棟)
- 住家一部損壊数
- 16戸(棟)
- 床上浸水数
- 4戸(棟)
- 床下浸水数
- 703戸(棟)
- 道路被害 ※事前通行規制は除く
- 423か所
- 橋梁被害
- 2か所
- 山・崖崩れ
- -
- 被害総額
- 6,669,862 千円