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被害【昭和35年5月チリ地震津波】佐伯市向島/中の島 塩屋橋

|災害番号:006612|固有コード:00661201

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市町村
佐伯市

概要(被害)

長島川にかかる塩屋橋付近では午前の満潮から30から40分おきぐらいに潮の動きが激しく干満し、潮位の差が50センチほどになったところで川の水が干上がり、川岸近くの住民が素手で魚をつかめるほどだった。

災害概要

昭和35年5月23日04時15分、南米チリに起った地震に伴って5月24日、本州の太平洋岸各地に津波が来襲し、大分県下でもおもに県南部蒲江港付近に多少の被害が出た。

県下の被害は次のとおりである。(県警、警ら交通課及び海上保安部調べ)
護岸決壊2か所48メートル(南海部郡米水津村大字井道利港)
堤防損傷(中腹流出)35メートル(南海部郡蒲江町猪の串港舟溜まり)
漁網流出2統(米水津村)
漁網破損11統(蒲江町)
いかだ破損138台(佐伯、蒲江港)

津波の状況
佐伯湾では24日午前6時9分の満潮時には平日より約1m高い潮位を示し、港付近の低地に浸水し人々を驚かせた。佐伯海上保安署の調べによると、6時40分、7時30分、8時5分、8時50分とそれぞれ40分毎ぐらいに潮が高まり潮位差は約2〜3mで潮流も時速6マイルぐらいであった。佐伯市内、長島川塩屋橋付近では午前の満潮から引き続き30〜40分おきぐらいに潮の動きが激しく干満し、午前10時ごろまで5〜6回おこり、潮位差50cm程度で川水が干上り、またにごり水のため魚が浮き、川岸近くの市民が素手で魚をつかむ姿が見受けられた。津波のため最も被害を受けたのは真珠養殖業者であってそのそのおもなものは養殖いかだと玉入貝などである。

【出典:大分県災異誌 第2編(1966)】

災害データ

地震発生時間
04:11
マグニチュード
9.5M
震源の深さ
33キロ
最大震度
-
最大震度観測地
-
津波有無
あり
最大津波の観測地(県内)
鶴崎
最大津波の高さ(県内)
1.34
死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
-
床下浸水数
-
道路被害 ※事前通行規制は除く
-
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
-

主な被害

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真珠いかだの破損が、佐伯港とあわせて138台あった。

真珠いかだの破損が、蒲江港とあわせて138台あった。また午前6時9分の満潮時には平日より1メートルも潮位が高くなり、港付近の低地が浸水した。

護岸の決壊が2か所48メートルあった。

堤防の決壊が35メートルあった。

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