被害【昭和61年7月赤潮】
発生期間 昭和61年7月下旬-昭和61年8月上旬 ) |災害番号:009600|固有コード:00960000
- 市町村
- 津久見市 臼杵市
概要
7月上旬に平年を上回る降水があり、栄養分を含んだ陸水が多量に流れ込み、塩分濃度が低下したのに加え、梅雨明け後の晴天の持続で水温が上昇し、赤潮プランクトンが異常増殖した。大分では真夏日が7月25日から8月8日までの15日間続いた。
7月29日に臼杵湾と佐伯湾で赤潮が発生、臼杵市佐志生の三ツ子島養殖場でプリ3千匹のほか、マダイ、シマアジが死ぬなどの被害が発生した。また、8月2日には別府湾で、8月4日には津久見湾で赤潮の発生が確認された。この赤潮は、8月中・下旬頃には消滅しはじめ、9月2日の全海域一斉調査で終息が確認された。この期間、津久見湾では8月7日から8日にかけて、プリ1万匹が死ぬなど、津久見湾、臼杵湾及び佐伯湾での被害がひどく、県漁政課のまとめでは被害総額は1億5,958万円に達した。
【出典:大分県災異誌 第5編(昭和56年~平成2年)(1991.12)】