大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
復興デザイン教育研究センター(CERD)

災害【昭和38年4月大雨・長雨】

発生期間 昭和38年4月下旬-昭和38年6月上旬 |災害番号:006960|固有コード:00696000

災害の種別
大雨 長雨

概要

4月の月末ごろから日本の東方海上の高気圧が停滞し始め、日本一帯は気圧の谷にはいり、天気はぐずつきはじめた。5月4日東シナ海北部に1010ミリバールの低気圧があって東北東に進行し、このため、4日未明から県下全域にわたって雨、この低気圧の前線が東西に伸びて南北に振動しこれらの影響で連日にわたって雨が降った。5月4日から31日まで5月下旬の2~3日を除いて連日雨。ことに5月8日から11日~12日にかけては前線の活動が活発で、全域にわたって平均日雨量40~50ミリの降雨があり、中でも10日は日田、飯田、中津地方では日雨量100ミリを突破した。県下では飯田・日田・玖珠地方の県西部及び中津地方で雨量が多く南東海岸一帯は他に比べ雨量が少なかった。

大分県では、大雨と長雨によって、この期間中家屋全壊2戸、半壊2戸、一部破損3戸、床下浸水150戸、非住家被害4棟の被害がでたほか、水田流失1ヘクタール、水田冠水3ヘクタール農業施設被害107件の被害があった。とくに、長雨による農作物の被害は大きく、中津、下毛地方の果樹園、下毛郡地方のムギ、ブドウ、スイカおよびパレイシヨ、竹田直入地方のムギ、ナタネ、玖珠地方の野菜類、大野郡のタバコ、豊後高田地方のミカン等の被害が目立った。

【出典:大分県災異誌 第3編(1975)】

災害データ

死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
2戸(棟)
住家半壊/半焼数
2戸(棟)
住家一部損壊数
3戸(棟)
床上浸水数
-
床下浸水数
150戸(棟)
道路被害 ※事前通行規制は除く
-
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
-