大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
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被害【平成6年6月干ばつ】直入郡直入町/大分郡野津原町 芹川ダム

|災害番号:010370|固有コード:01037001

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概要(被害)

ダムでは水位が下がりワカサギ10万匹が死んだ。

災害概要

県下は6月下旬後半から勢力を強めた太平洋高気圧に覆われ、夏型の安定した晴天が続いた。7月25日から26日にかけて台風第7号の影響で県下は32日ぶりに雨となり、平均気温も1か月ぶりに平年値を下回った。しかし、台風通過後、再び夏型の気圧配置となり、記録的な暑さが9月半ばまで続いた。9月17日は低気圧で、29日には台風第26号の影響で雨となり気温も次第に平年並となった。大分地方気象台及び日田測侯所の月平均気温は、それぞれ28.7度(7月:第1位)29.4度(7月:第1位)日最高気温はそれぞれ36.7度07月16日(7月:第1位)39.3度7月17日(累年:第1位)最小湿度は、それぞれ33%7月18日(7月:第1位)23%7月9日(7月:第1位)月日照時間は、それぞれ311.5h(7月:第1位)306.8h(7月:第1位)8月の月平均気温は、それぞれ28.1度(8月:第1位)28.6度(8月:第1位)月日照時問は、それぞれ278.9h(8月:第4位)267.3h(8月:第1位)となった。

酷暑、干害によって県下は農作物を中心に被害が広がった。大分県では、干害対策本部を7月14日に設置した。
農業被害では県全体に、水稲・陸稲の被害が大きかった。西国東郡のネギや竹田、直入地方のピーマン等に被害がでた。果樹は宇佐市のブドウ、日田市のナシ等を中心に被害がでた。またブロイラーが約25840羽熱死する被害となった。
漁業被害では7月20日、蒲江町で養殖いけすのカンパチが海水温上昇により、生理障害を起して25000匹死んだ。また、芹川ダムでは水位が下がりワカサギが10万匹、大野川ではアユが数万匹死んだ、いずれも猛暑により水温が上昇し酸欠状態になったのが原因とみられている。(大分合同新聞)異常渇水:芹川ダムでは渇水のため、水位が下がり昭和54年以来、15年ぶりに発電を中止した。この他、日出生ダムや県北の灌漑用ため池が底をついた。

【出典:大分県災異誌 第6編(平成3年-平成12年)(2002.3)】

災害データ

死者・行方不明者数
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負傷者数
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住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
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床上浸水数
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床下浸水数
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道路被害 ※事前通行規制は除く
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橋梁被害
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山・崖崩れ
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被害総額
2,737,021 千円

主な被害

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ダムの水が底をついた。

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