大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
復興デザイン教育研究センター(CERD)

被害【昭和52年10月異常高温】豊前海

|災害番号:008730|固有コード:00873001

災害の詳細を見る →

概要(被害)

高水温で10月中の高温で特産のノリに「しろぐされ病」が広がり、かなりの減収になるとみられる。ノリに病害が出始めた。

災害概要

北偏した帯状の高気圧に覆われ、晴天で高温の日が続いた。このため、特に植物に異変が見られ、桜・つつじなどの不時開花や、野菜の異常生育で、価格の暴落、大分県では、ノリに病害が発生した。また、紅葉が例年より2週間ぐらい遅れた。11月の月平均気温は累年順位の第2位となった。

大分合同新聞で報道された大分県内の異常高温の影響は、次のとおりである。
(1)ノリの被害:豊前海で高水温で病害が出始めた(10月26日)。中津特産のノリは、10月中の高温で「しろぐされ病」が広がり、かなりの減収になるとみられる。(11月9日)県下のノリ漁場について県浅海漁業試験場では、50%余りはダメになるのではないかとみている。(11月17日)
(2)狂い咲き:別府市でひがん桜が、10月末の陽気に誘われて開花(11月5日)。日田市で2・3日前から桜が2・3輪花をほころばせた。(10月27日)また、竹田市の竹田駅構内のつつじが、2・3日前から花をつけ始めた。(11月10日)
(3)野菜の暴落:県内は10月の異常高温のため、野菜の値段が大暴落している。(11月17日)
(4)紅葉:耶馬渓のもみじの紅葉は、例年より2週間遅れた。(11月20日)

【出典:大分県災異誌 第4編(昭和46年~55年)(1981.12)】

災害データ

死者・行方不明者数
-
負傷者数
-
住家全壊/全焼数
戸(棟)
住家半壊/半焼数
戸(棟)
住家一部損壊数
-
床上浸水数
-
床下浸水数
-
道路被害 ※事前通行規制は除く
-
橋梁被害
-
山・崖崩れ
-
被害総額
-

主な被害

マップを見る

駅構内のつつじが、2・3日前から花をつけ始めた。

災害一覧に戻る