大分県災害データアーカイブ|大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD) NHK大分放送局 × 大分大学減災
復興デザイン教育研究センター(CERD)

大分県災害データアーカイブは、
大分県で、
過去に「どのような」災害が起き、
「どこで」被害が発生したか、
およそ1300年間の記録を
まとめたものです。
みなさんが住む場所で、
大切な人が住む場所で、
どんな災害が起きてきたのか
じっくり眺めてみてください。

私たちが生きている時間は、
地球の歴史に比べれば
ほんの短いものです。
多くの犠牲者を出した記録も、
辛い災害の記憶も、
それが30年、50年、100年と経てば、
記憶が薄れていってしまいます。
最近でも県内は2016年の熊本地震、
2014年と2017年の九州北部豪雨と
大規模な災害が多発しました。
過去の「記録」や「記憶」を風化させず、
これから起こりうる次の災害に向けて、
なにか命を守るヒントが得られないかと考え、この「大分県災害データアーカイブ」を立ち上げました。

アーカイブは
「記録の保管庫」という意味です。
災害の“記録”や“記憶”のリレーを、
みなさんと一緒に実現したいと考えています。

謝辞

 大分県災害データアーカイブはNHK大分放送局と大分大学減災・復興デザイン教育研究センター(CERD)が共同で制作と運用、システムの研究開発を行ってます。また,関係機関と連携して大分県災害データアーカイブを活用した地域の防災・減災活動に資する様々な取組や、防災教育への利用促進に向けた取組みを行っています。ご不明な点がございましたらページ下の【ご意見・お問い合わせ】までご連絡頂けると幸いです。

<大分県災害データアーカイブ制作について>
 各地で取材に応じていただいたみなさま、お便りや資料をお寄せ頂いたみなさま、本当にありがとうございました。
 平井義人さん(日出町歴史資料館 日出町帆足萬里記念館 館長)、大西徹さん(福岡管区気象台 技術専門官、元大分地方気象台 次長)、小林祐司さん(大分大学減災・復興デザイン教育研究センター センター長)にはプロジェクトの発足当初から、ここに書ききれないくらいの協力、支援をいただきました。本当にありがとうございました。また、県内の気象や災害について多くの示唆を与えて頂いた、花宮廣務さん(防災アドバイザー・元大分地方気象台台長)、慶長、宝永、安政の地震津波の情報を提供頂いた櫻井成昭さん(大分県立先哲史料館)、地域の災害を自らの手で掘り起こす活動を続ける、大分県史談会協議会のみなさんにも深くお礼を申し上げます。
 最後に、膨大なデータを打ち込みデジタル化してくれた、木原大志さん、道津佐三郎さん、廣田裕子さん、名古屋周佑さん、押江悠美さん、高木日向子さん、吉村太良さん、秦豊樹さん、中湖耕平さん、相川倉健さん、吉本沙穂さん、江内谷万緒さん、大野桃菜さん(以上、2017年度大分大学 小林研究室)、みなさんなくしてこのデータベースは完成しませんでした。本当にありがとうございました。
 「大分県データアーカイブ」に完成はありません。
 これからも埋もれた記憶や記憶を掘り起こし、みなさんと一緒に内容を充実させて行きたいと考えています。
 どうぞよろしくお願いいたします。

担当:大分大学減災・復興デザイン教育研究センター 鶴成 悦久,岩佐 佳哉,財津 宏一(客員研究員),学生CERD

2024.09.05

第1回「NIPPON 防災資産」(内閣府・国土交通省)に認定(本サイトとフィールドツアー)

2023.09.25

CERDと国土地理院九州地方測量部との連携協定に基づき,「大分県災害データアーカイブ」のと「地理院地図」とのデータ連携を開始。

2022.11.22

過去の災害情報を配信する「公式Twitter」と「ウィジェット機能」を災害データアーカイブにて公開

2022.11.14

大分県内で過去のをTwitter(Xに変更)「大分県 災害記録ボット」によって配信するサービスを開始

2022.09.14

大分市防災局防災危機管理課様より災害伝承碑(4基)に関する情報提供(国土地理院災害伝承碑への登録申請)

更新履歴

掲載データに
ついて

  • 「大分県災害データアーカイブ」の制作にあたっては大分地方気象台と大分県が発行している、「大分県災害誌」「大分県災異誌」をもとにしました。災害の項目や概要はこの本の記載したデータをもとにしています。ただし、特に戦前のものを中心にデータが不完全なところもあるので、適宜項目を追加するようにしています。また資料の明らかな誤りは修正しました。
  • 被害が鉄道の運休や学校の休校のみのような比較的軽微な災害は収録を割愛しました。
  • 暦については、1582年まではユリウス暦、1583年からグレゴリウス暦を採用しています。
  • 地震は県内で震度4以上を観測したものを掲載しています。
  • 火災は「大分県災害誌」「大分県災異誌」に掲載されたものの中から、死者・行方不明者が出たもの、全焼戸数20棟以上の比較的大きな被害を出したものを掲載しています。
  • 災害分類を示すアイコンは災害発生個所を示すものではありません。またアイコンの位置は文献の内容を参考におおよその位置であり、実際の発生個所と異なる場合もあります。誤りにつきましては確認次第、順次修正を行っています。

参考文献

  • 池田範六編(1955)『日田水害誌』日田時報社
  • 宇佐美龍夫ほか(2013)『日本被害地震総覧 599-2012』東京大学出版会
  • 大分県(1965)『大分県災害記録』大分県地方部
  • 大分測候所編(1952)『大分県災害誌 資料編』大分測候所
  • 大分測候所編(1952)『大分県災害誌 調査編』大分測候所
  • 大分地方気象台(1966)『大分県災異誌 第2編』大分地方気象台
  • 大分地方気象台編(1975)『大分県災異誌 第3編』日本気象協会大分支部
  • 大分地方気象台編(1981)『大分県災異誌 第4編』大分県
  • 大分地方気象台編(1991)『大分県災異誌 第5編』大分県
  • 大分地方気象台編(2002)『大分県災異誌 第6編』大分県
  • 大分地方気象台編(1987)『大分県の気象百年』大分地方気象台
  • 大分県、大分地方気象台編(2012)『大分県災異誌 第7編』大分県
  • 大分県立先哲史料館編(2014)『おおいたの地震と津波 ―歴史が鳴らす警鐘―』
  • 大分県立先哲史料館編(2017)『南海トラフと大分 ―豊後水道・別府湾・周防灘―』京都大学大学院理化学研究科附属地球熱学研究施設, 大分県立先哲史料館
  • 大分県立先哲史料館編(2018)『-地球の歴史と人間の記録- おおいたと「南海地震」』京都大学大学院理化学研究家附属地球熱学研究施設, 大分県立先哲史料館
  • 日下部正雄(1959)「西日本災異誌」 ,『気象庁研究時報』11(5), pp.57-97, 気象庁
  • 滝尾地区連合自治会編(2017)『伝えたい滝尾の記憶』滝尾地区連合自治会
  • 別府市文化財調査員,別府市教育委員会社会教育課編(2000)「氾濫の記念遺物」,『べっぷの文化財』No.31, pp11-12, 別府市教育委員会社会教育課
  • 米水津の歴史を知る会, 米水津古文書勉強会編(2004)『宝永四年・安政元年 村の大地震・大津波』米水津村教育委員会
  • 渡辺偉夫(1998)『日本被害津波総覧』東京大学出版会
  • “おおいた防災ポータル” 大分県
  • “大分県の過去の災害” 大分県
  • “日本活火山総覧(第4版)Web掲載版”
  • “たいまつ消しの標柱” 臼杵市
  • そのほか、各市町村史(誌)、地域史(誌)など